２８話 ページ28
それは突如響き渡った爆発音から始まる。
「しし♪ボス・・ではなさそーだし。敵か？」
「このヴァリアーに乗り込んでくるとか・・・犬並みの知能ですよねー」
いくつもの場所から聞こえる爆発音からして、数はちょっとのそこらではない。
すると、ﾄﾞｶｧﾝと壁が崩れていった。
「ここにヴァンパイアがいると聞いたぁぁぁ！
大人しくヴァンパイアを出すんだなぁ！！」
「なー蛙」
「なんですかー？」
「なんでコイツらヴァリアーにいるって知ってんの？」
「そんなのミーに聞かれても知りませんよー」
壊れた壁から出てきたのは約３０人ぐらいの狐のマスクを被った男たち。
丁度、その場に居合わせたのはベルとフラン。
二人は敵が来たのにも関わらず、平然と椅子に座って喋っていた。
「てめぇら無視するんじゃねぇ・・・ヴァンパイアを出せっつってんだよ！！！」
恐らくファミリーのボスと思われる男が、手に持っている短刀をベルに向かって投げた。
短刀は止まることなくベルの方へ突き進む。
「ベル先輩が狙われるとか・・・そのまま死ねばいいのにー」
「あ？てめぇこそ、今ここで自害しろよ。王子ここで見てやっから」
だが、投げられた短刀はベルに突き刺さることなく通り抜けていった。
「なにっ」
「大体ー。敵が来た時点でここを任せるベル先輩もどーかと思うんですけどー
ま、一人で心置きなく殺れると思ったら・・・ベル先輩に感謝ですかねー」
すると、ベルは霧となって消えていった。
先程まで喋っていたのはフランが創りだした幻覚のベルというわけだ。
「ほんと・・・ベル先輩しくじったら、ぐっしゃぐしゃのゲロゲロにしてあげますー
Aを連れて逃げるんですよー？」
...とフランは小さく呟いた。
「なっ・・・やべぇぞ・・コイツはヘルリングを持つ術師だ！！！」
どうやらベルは、部屋にいるAのところに向かったようで、
フランは、この敵の相手を任されたようだ。
そしてフランはいつのまにかヘルリングとヴァリアーリングを指にはめていた。
気づいたときには既に遅し
辺りの景色は深紅の森へと変わっていった。
「ミーのワンダーランドへようこそー
死ぬまで・・遊んであげますよー？」
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しるふ(プロフ) - 真冬さん» コメントありがとうございます。実は書く方は引退していたのですが、もう一度書いてみようと思います。フランですね笑ありがとうございます！ (2015年6月6日 12時) (
レス) id: 7543b7678c (このIDを非表示/違反報告)
真冬(プロフ) - とてもおもしろかったです。 いつかでいいのでフランとか、見てみたいなぁとか思いました。フランとか･･･（笑）でも、ボスの男前にも惚れました/// 次の作、楽しみにしてます。頑張って！ (2015年5月25日 23時) (レス) id: f157971441 (このIDを非表示/違反報告)
しるふ(プロフ) - レッドスカイさん» 読んでいただきありがとうございます!!前作も読んでいただき、今作も読んでいただき、本当に感謝してます！ありがとうございました！ (2015年2月5日 20時) (レス) id: 7543b7678c (このIDを非表示/違反報告)
レッドスカイ(プロフ) - 一気読みしました！前作同様面白かったですっ！ボスイケメンすぎる！惚れる！/// お疲れ様でした！ (2015年2月5日 20時) (レス) id: 2e29f82d74 (このIDを非表示/違反報告)
碧みんく(プロフ) - しるふさん» うんッ！皆の血、吸ってみたいn((殴 本当にお疲れ様でしたっ！ (2015年2月3日 19時) (レス) id: 4c374be14d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しるふ | 作成日時：2015年1月12日 22時
