検索窓
今日:32 hit、昨日:50 hit、合計:6,137 hit

こってりの定番! ページ13




「ちょっと、あなた。エンマ様が誰にでも優しいからって勘違いしないことね」
「はい!!それはもう!心得ております!!
エンマ様は我々の星!!手が届く存在なんて微塵も思っておりませんのでご安心ください!!」



やはり予想した通り名家のお嬢様妖怪さん達率いる──エンマ様ファンクラブからの洗礼を受ける。

誰か対抗してカイラ様のファンクラブを作って欲しいところだが、カイラ様ファンクラブはあるにはあるらしいのだが、活動をしているのかは定かでは無い。風の噂によると、活動を行えばカイラ様ご本人からの粛清をくらうとかなんとか……。



「分かっているようならいいの。これからはエンマ様に自ら話しかけないこと!!いいわね」
「はい!!承知しました!」


ここは逆らわない方がいいし、なんならファンクラブの方々がエンマ様の目を引いてくれれば、カイラ様が穏やかに過ごせるので、もっと頑張って欲しい。



そして、ファンクラブの方々と別れたら───




「おはよう、A!」
「おはようございます、エンマ様」


早速会話不可避…!クラスが一緒だから仕方ないけど。
そのまま立ち去ろうとするが、そのまま話が開始してしまう。



「Aはカイラと仲が良いんだな!カイラがあんなに楽しそうなの初めて見たぜ?」




一体どの場面を見ていたんだろう…?
カイラ様は私が隣にいると常に不機嫌だけど…。
後ろから視線を感じる…ファンクラブの方々である。




「そうなのですか!?あ〜!!ちょっと何かのオーラを感じました!!私ちょっと行ってきます!!じゃあエンマ様失礼します!!」




私は走り出した。
ファンクラブの方、私はちゃんと離れましたからね!


そういう視線を送って走り出すと、隣を並走しだすエンマ様。


え?



「なんだ!?オーラって!面白そうだな!!」



目を輝かせて言うエンマ様。
まずい、なんでこうなるの。


これじゃあなんか外から見たらエンマ様と仲良く走ってるみたいだ。本当は全然仲良くないのに。



「んん〜!?ここからなんかものすごいオーラを感じます!!」


もういい、変なやつだと思われて引かれよう。
私は立ち止まり、何の変哲もない壁に手を当てた。




「オーラを感じるのか!?さすがだな!!」
「えぇ、何やらものすごいものが…」
「…」




エンマ様の笑顔が消え黙り込むので、私も手を下ろした。
さすがにインチキだとバレて怒られるか?


「…A、さすがだな」
「え?」

勘違いのキセキ→←▽君の隣は私の居場所



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
21人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年3月4日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。