月が綺麗な夜に貴方と

ひみつ ページ37

『…ごめんA、ちょっとここで待ってて』






え？！





先輩が行っちゃう…






混乱してるのに、、わからない事だらけなのに…！！！







引き留めたい、、







今引き留めないと、もう聞けない気がする





頭がごちゃごちゃになって、気付いた時には





「ウォヌ先輩！！！」





と叫んでいた





予想外に大きな声を出してしまったので




皆ビックリしていたと思う。私も含めて…





慌てて口を抑えるけど、もう遅い





ああああ…やっちゃった




『……ん？』





ウォヌ先輩が歩いてた足を止めてこっちを振り向く





目が合って思わず逸らしそうになったが、頑張って耐えた




ちゃんと聞かないと…！





すうっと息を吸って




「あの時…私の耳塞いだ時

なんて言ったんですか？」




緊張で少し声が震えたが、ちゃんと聞けた





あとはウォヌ先輩の答えだけ





ドキドキと心臓の音が早くなっている




答えを聞くのが怖くて、ぎゅっと目を瞑った




………



いつまでも、先輩の答えがなくそろーっと目を開けると






ウォヌ先輩は、フッと笑って




『……秘密』



とだけ言った




「えっっ、なん…！？」




なんでと問おうとしたが、





私の言葉は先輩の行動で途切れる事となる







ポンポンと





ウォヌ先輩が私の頭を撫でたのだ






驚きが大き過ぎてもう反応すらできずにポカンとしていると







先輩は、ミンギュさんとミンハオさんに呼ばれて行ってしまった






一人でポツンと取り残される私…






撫でられた頭をさわりながら、深くため息をつく





これって…






勘違いしてもいいのかな？

このかんじょう→←はてなまーく

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す