月が綺麗な夜に貴方と

このかんじょう ページ38

「ちょっと！先輩！？せんぱーい！」



叫んでみても周囲の人達が振り返るだけ




え、三人とも足速くないか…？？




先輩達に置いていかれ、ポツンと一人取り残されてしまった私




はあ…



知らない場所で一人でいるのは結構寂しいものなんだな



と思いながら、近くで友達と一緒にはしゃいでる子たちを見て溜息をつく




なんで私一人で来たんだろ、、友達とか誘えばよかったかな




でも…




ウォヌ先輩に頭ぽんぽんされたから、いっか！




…そういえば、今日は一段とウォヌ先輩との接触が多いな




一個一個を目を瞑って思い出して、つい頰が緩んでしまう





これ、周りからみたら一人でニヤニヤしてる変な子だな





ほっぺを軽く叩いて真顔になろうとするが





ウォヌ先輩の事を思い浮かべるとまた元の顔に戻ってしまう






恋とかは全然分からないけど、


ウォヌ先輩の態度はもしかしたら脈アリなのでは…？？





さっきからその事ばかり考えている自分がいるのが恥ずかしいけど、事実。




どうしよう！！ウォヌ先輩から告白されたら！！





そして、もし私がokしたら




ウォヌ先輩が……私の彼氏？！





恥ずかしさでジタバタしたい気持ちを抑えながらも、心臓は高鳴ってて…




今までの夢見たいな妄想も、もしかしたら現実になっちゃうのかな〜？？



なんてね！と思いながらも




初めての恋人ができるかもしれない、という期待に心踊らずにはいられない




「彼氏…か」




ボソッと声に出してみる。


ずっと夢を見続けてきた存在




少女漫画を読んだり、友達の話を聞いて



自分には縁のない話だと思っていた




それどころか、自分には好きな人すらも出来ないと思ってたけど、、




ウォヌ先輩と出会って、私変わったな



ウォヌ先輩に会って、好きになって



沢山の感情が芽生えた気がする





先輩と付き合ったら、もっと私変われるのかな？





もっと教えてほしい。私が夢見てた事を




ずっと届かないと思ってた事を…ウォヌ先輩に






もし、この感情が恋なら



恋って、凄く素敵なものなんだな…





ねえ、ウォヌ先輩







私、先輩の気持ちが知りたいです

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