探偵兼、歌い手です！【Aya】

抱く憧れ ページ2

「ただいま〜」



「お帰り、彩。」



〜〜〜〜♪



その日、私が通っている学校、浜田から帰ると家ではなにかの音楽が流れていた。



この曲、何だろう。



そう思い、首を傾げているといつの間にか奈子が近くに来ていた。



「奈子，この曲何か分かる？」



「この曲はね，」



うんうん。



「この曲って言う曲だよ。」



ええい，バカっ！



そういうことじゃないっ！



「お兄ちゃんが流してたよ。」



ふむ。



どうやら，ポップな曲の正体はお兄ちゃんのパソコン？



別に良いんだけど、宿題に集中できないなあ。



「お兄ちゃん、入るよ。」



「･･･お，彩。」



ひょっとして愛想良くなってる？



「このずっと流れてる曲って何？」



「この曲はクールボーイで今度ライブする時の最後の曲。一番大事だから練習していたんだ。」



なるほど、どうやらお兄ちゃんはバックダンスの練習していたらしい。



「今流行っている曲だからちゃんと踊らないといけないだろ？」



真剣だね・・・



私はひとまずお兄ちゃんにお礼を言ってから部屋を出た。

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