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story7*ずっと好きだし ページ9

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______変に遠慮したら私が許さないからね。




思いやりと優しさの詰まったその言葉があまりにも嬉しくて。


無意識に私の頬にある太宰さんの手に、自分の手を重ねていた。




「………ん?」




太宰さんの何処か焦ったような声が聞こえた気がしたが、私には届かなかった。



否………聞こえたが、届かなかった。




「太宰さん……私、嬉しいです…………貴方のような方に好いてもらえるなんて。」


「ちょ、どうしたんだい……!?」


「挙句、『遠慮は要らない』なんて……本当に優しいんですね。」




にこりと微笑んで彼に云うと、途端にうろたえ始める太宰さん。



そこで私はある事に気付く。




「太宰さん、私は告白に返事をした方がいいんでしょうか……?」




ぎゅっと手を握りしめ、太宰さんの顔を見つめた。


今すぐに返事が欲しいと云われれば、私は困り果ててしまう。




太宰さんの気持ちには応えたいけど、嘘をついてまで告白を受けるのは違うと思う。



正直、恋というのがまだよく分からないのだ。



でも、断るのならばこのまま此処に居るのは私の方が罪悪感でどうかしてしまいそう。




頭の中で悶々と思考を張り巡らさせていると、太宰さんが笑い出した。



私の手を解き、今度は優しく頭を撫でてくれた。




「心配しなくても今はいいよ。だって、君からしたら私との出会いは1ヶ月前だろう?」




いつまででも待つよ、と優しく笑って云う。



その言葉に、胸がきゅっと締まった。


どうして覚えてないんだろう。こんなに優しくて格好良い人が私なんかを好きでいてくれているのに。




「い、いつまでに答えを出せば、いいですか……?」




早くしなきゃ。

ずっと待ってくれていた彼を、これ以上待たせるわけにはいかない。



しかし、返ってきた返事は意外なものだった。




「一生、いつまででも待つよ。」


「…………え、」


「私のことを好きになったか、嫌いになったかの時に返事をしてくれればいいよ。」




なんでそんなに待つのだろうか。


そうしたら、一生私が利用しちゃうかもしれないし。




戸惑っている私に、太宰さんは妖艶に微笑んだ。


心拍数が早くなって、頬が熱を帯びていくのが自分でも理解出来てしまった。





「だって……私は一生、君のこと嫌いにならないし」





太宰さんは、指を口元に当ててそう云った。




______胸の奥で、何かが揺れた音がしました。



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鈴蘭(プロフ) - ウナさん» 私も書いててひえええってなってます笑(?) (2019年4月30日 12時) (レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - みそしる大臣さん» そんなドキドキをお届けできているなんて嬉しい限りです(^^) (2019年4月30日 12時) (レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - SAKA0829093さん» ありがとうございます!ダラダラ更新で本当すみません… (2019年4月30日 12時) (レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
ウナ - もうヤバイですマジでもうヤバイですよ!!!!ひええええってなります(?) (2019年4月3日 19時) (レス) id: 0bc8f10023 (このIDを非表示/違反報告)
みそしる大臣 - 夢主より僕の方が早くキュン死にしそうだ…心臓が持たない! (2019年3月30日 23時) (レス) id: 487407bef1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴蘭 | 作成日時:2018年5月25日 1時

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