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story2*家がない私 ページ4

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太宰、太宰、太宰…………と頭の中で名前を数回、復唱する。


しかし、私の記憶の中に太宰治という名前のイケメンさんはいらっしゃらない。



そう不思議に思っていると、話の途中で割り込まれた国木田さんが怒ったような声を上げた。




「おい太宰、今日は休みだっただろう。休日出勤なんぞするなら普段から仕事をしっかりとしろ。」





この言葉を聞く限り、さっきの“不真面目な奴”なのだろう。


太宰さんは国木田さんのその言葉に、にっこりと微笑み返すだけだった。




なんか、以外。




「あの、太宰さん……?貴方のような顔の整った方と会ったことは無いので、人違いではないでしょうか……」


「いや、違うさ。私がずっと会いたかったのは君だよ、早瀬Aさん。」




私が勘違いじゃないかと聞いても、否定しない。それどころか、自己紹介したときは居なかったはずなのに私のフルネームを知っていた。


本当に私が忘れているだけかも、と思い頭の中の古い記憶を掘り返すも、全く思い出せない。



それを悟ったのか、太宰さんは苦笑いをした。





「まあ、話したのは1度だけだしね。覚えてなくても無理ないよ。」


「す、すみません…!」




なんだか申し訳ない気分になり、軽く落ち込んでいると、国木田さんが思い出したように質問をしてきた。




「そういえば、家はあるのか。」




一瞬意味がわからずに固まったが、直ぐに社員寮の話だと理解し、答えた。




「地元は地方なので、短大に通っている間は下宿に住んでいました。なので、探偵社に社員寮があるのは本当に有難いです!」


「あ、あぁ…………」




にこやかに云ったが、国木田さんは何処か焦っている様子。まさか、何かあったのかな?


そわな心の中のフラグを綺麗に折るように、国木田さんは信じられない話をした。




「お前のために一室、空いていたんだが……先日入社した敦と鏡花が2人で住んでてな。もう社員寮が満室なんだ。」


「え、そうなんですか!?」


「……済まないが、住むところは自分で探してもらいたい。」




国木田さんは申し訳なさそうに云った。


対する私は、大ピンチ。つい1ヶ月前に大学生専用の下宿を出たばかりなのだから。



しかし、満室ならどうこう云っても仕方がない。



困ったように悩んでいると、太宰さんが優しく微笑み、私の肩を叩いた。




「私の所へおいで?」


「…………へ?」




驚きの連続で、私の思考はストップしました。



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story3*さりげなく告白→←story1*謎のイケメンさん



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鈴蘭(プロフ) - ウナさん» 私も書いててひえええってなってます笑(?) (2019年4月30日 12時) (レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - みそしる大臣さん» そんなドキドキをお届けできているなんて嬉しい限りです(^^) (2019年4月30日 12時) (レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - SAKA0829093さん» ありがとうございます!ダラダラ更新で本当すみません… (2019年4月30日 12時) (レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
ウナ - もうヤバイですマジでもうヤバイですよ!!!!ひええええってなります(?) (2019年4月3日 19時) (レス) id: 0bc8f10023 (このIDを非表示/違反報告)
みそしる大臣 - 夢主より僕の方が早くキュン死にしそうだ…心臓が持たない! (2019年3月30日 23時) (レス) id: 487407bef1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴蘭 | 作成日時:2018年5月25日 1時

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