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story27*優しい尋問 ページ31

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平日の昼と言えど、大型ショッピングモールはそれなりに混雑する。


私は、逸れないように太宰さんの手をしっかりと握り、ゆっくりと歩いていた。




「お昼、何か食べたいのある?」


「え!?えと……と、とくには」




途端に焦り始めた私に目を配り、太宰さんはあからさまにムッとして見せた。



ぐいっと私の腕を引き寄せると、彼との顔の距離は僅かに数センチ。


1つ云うのは、公衆の面前にも関わらず、だ。





「本当に?」


「………本当です」


「ほんと?」


「…………ほん、と」


「私に隠し事とは良い度胸だね。帰ったら覚えておいてよ?お仕置きだか……」


「分かりましたすみません!!パスタが食べたいんです!!」





太宰さんの尋問に、先に折れたのは私だ。


“彼の行きたい場所について行く”つもりが、やっぱり“私の行きたい場所に連れて行く”ことになってる。



しかし、これ以上黙るのは主にまわりからの視線を理由に得策ではない。




私は素直にパスタを食べたいと云った。




「なんでパスタ?」


「私、麺類は作るの下手くそなので……」




そんな会話をしながら、スパゲティの美味しいお店に入る私と太宰さん。


食べ終わればまた、自分がお金を払いたい私と当然奢ろうとしている太宰さんで小さな戦争が始まったことは、云うまでも無いだろう。



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鈴蘭(プロフ) - ウナさん» 私も書いててひえええってなってます笑(?) (2019年4月30日 12時) (レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - みそしる大臣さん» そんなドキドキをお届けできているなんて嬉しい限りです(^^) (2019年4月30日 12時) (レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - SAKA0829093さん» ありがとうございます!ダラダラ更新で本当すみません… (2019年4月30日 12時) (レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
ウナ - もうヤバイですマジでもうヤバイですよ!!!!ひええええってなります(?) (2019年4月3日 19時) (レス) id: 0bc8f10023 (このIDを非表示/違反報告)
みそしる大臣 - 夢主より僕の方が早くキュン死にしそうだ…心臓が持たない! (2019年3月30日 23時) (レス) id: 487407bef1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴蘭 | 作成日時:2018年5月25日 1時

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