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story25*デートと王子様 ページ29

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その後ふたりで洗濯物を干し初め、その間なぜ私がこんなに早く帰ってきたかを説明した。



簡潔に云えば、仕事を終えたご褒美にお休みをくれた、ということ。


その間に隠された太宰さんとの誤解は上手く省いておいた。




「へぇ…あの国木田君が勇気を振り絞ったんだね。」




しかし運が良いのか、太宰さんの着眼点は怖い顔で早退を告げてくれた国木田さんの話に付いていた。


そして同時に、太宰さんが何を云っているのか分からない私。




「勇気…とは?」


「君に優しく微笑みかけて『よく頑張ったね』って云う勇気」


「あ〜…なるほど。」



太宰さんの返答に、頭の中に怒っている国木田さんの顔を呼び起こし、妙に納得する。


確かに国木田さんは他人に労いの言葉を掛けるタイプでは無いと思っていたけど。



そんな無駄?な話をしているうちに、洗濯物の山(これは比喩であり、普段からAが洗っているのでそこまで多くはない)が無くなっていく。


全て干し終わると、一旦机に座って予定を考える。




「取り敢えずご飯食べたいですね。作りましょうか?」


「いや…君の料理は飽きないけど、折角だから今日は外食にしようか。それに……」


「え?」




それに、まで言いかけた太宰さんは、私が聞き返すと笑顔で何でもない、と云った。


気になりはするが、太宰さんが何でもないと云っているなら私の気にすることではない。



そう思い、出かける準備をする。




__________
________________




「太宰さん、OKです!」


「うん。」



ちょっと気合いを入れたワンピースに着替え、玄関で靴に履き替える。



その際さりげなく手を握ってくれた太宰さんは、さながら王子様のようで。


そんな風に見えるのは、やはり恋の盲目なのだろうか。





「じゃあ行こっか。」






そう笑いかけた太宰さんに、やっぱり胸がきゅんと高鳴る。


これが私を落とすための作戦なら、太宰さんの大勝ち、大成功だ。



赤くなる頬を気のせいだと押さえ込み、太宰さんに手を引かれて部屋をあとにした。



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鈴蘭(プロフ) - ウナさん» 私も書いててひえええってなってます笑(?) (2019年4月30日 12時) (レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - みそしる大臣さん» そんなドキドキをお届けできているなんて嬉しい限りです(^^) (2019年4月30日 12時) (レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭(プロフ) - SAKA0829093さん» ありがとうございます!ダラダラ更新で本当すみません… (2019年4月30日 12時) (レス) id: 2e99d5c18a (このIDを非表示/違反報告)
ウナ - もうヤバイですマジでもうヤバイですよ!!!!ひええええってなります(?) (2019年4月3日 19時) (レス) id: 0bc8f10023 (このIDを非表示/違反報告)
みそしる大臣 - 夢主より僕の方が早くキュン死にしそうだ…心臓が持たない! (2019年3月30日 23時) (レス) id: 487407bef1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴蘭 | 作成日時:2018年5月25日 1時

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