完璧ダーリンさん。【 センラ 】

新入社員 ページ14

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｢あ、初めまして。今日からよろしくね｣

みなさん、ついに来ました。
4月です。新入社員が来ました。私、とても緊張しています。

新人研修の資料作りや会議等どの課も大忙しだった。私も履歴書の管理や会議室のスケジュール整理などこの身を削る勢いで頑張っていた。

そして、何人目かの新入社員さんが今目の前にいる。多分4人目くらいかな。

｢あ、えっとえっと……｣

アワアワと財布を漁る目の前の男の子に思わず苦笑いを零した。わかる、分かるよ。初めは全てのことに緊張するよね。

｢すみません……。忘れました……｣

｢あ、大丈夫ですよ〜。生年月日と課の名前教えて頂いたら……｣

無事に身元が判明したところで(？)デザイン課と言っていた彼はトボトボとデザイン課の扉へと歩いていった。きっと彼の脳内は｢初日からミスった最悪｣と言う感じだろう。

｢緊張しますよね、わかるわかる｣

｢あんたも初めての時はあんなだったもんね〜｣

｢流石に保険証は忘れなかったですけどね！｣

｢変なところでマウント取んな大人気ない！｣

楓さんと笑い合いながらそう話しているうちにまた初めましての人が入ってくる。女の子だ。顔はまだしっかりと見えない。
近くにいた社員さんに｢事前連絡にもあった通り、先に受付に行くんだよー｣と親切に声をかけられている。

｢はい！ わざわざありがとうございます！｣

ニコッ！ 顔が見えた彼女はかわいすぎる笑顔で先輩にそう返していた。

｢楓さん！ あの子可愛すぎます……！｣

｢私も履歴書見たとき可愛いって思ってた。実物はもっとかわいいね〜｣

履歴書を見たとき私も可愛いこの子！ と思った。センラさんもメロメロかも……。なんていう思考に首を振った。この子の課までは流石に覚えていないが、デザイン課っぽい顔してるし、デザイン課だろう。なんて適当に考える。フラグじゃないです。

｢初めまして。今日からお世話になります！星野 恵里です！ あ、保険証出しますね｣

ニコニコ〜〜 とコスモスみたいな笑顔を振りまく美少女、星野さんはとにかく可愛い。
目はくりくりしていて、綺麗すぎる二重幅に、長いまつ毛は綺麗にビューラーとマスカラでカールしている。形のいい唇にちゅるんとしたリップグロス。ボブカットの黒いサラサラした髪は丁寧に外に巻かれていて、綺麗にはねている。かわいい。女の子って感じだ。


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