2 可愛い弟 ページ3
光 side
高校生組「いってきまーす!」
宏太「いってらっしゃい。気をつけろよ」
高校生組「はーい」
朝の7:15。俺たち高校生組は、この時間に家を出る。
これから電車に乗って、学校近くにある駅まで向かう。
慧「大ちゃんは俺と光の間ね」
光「空いてたら座れよ」
大貴「大丈夫なのに……」
双子「大丈夫じゃないのっ」
昨日の帰り。
俺と慧は補習があって、大貴だけ早く帰ったんだけど。
そこで大貴は、痴漢にあったらしい。
「おしりに何か当たってる感じがした」
って軽く言ってたけどさ。それ、痴漢だからな?
大貴は可愛いんだから、もっと気をつけないと。
でも、純粋すぎる大貴は『痴漢』の意味もわからないだろう。
俺たちが教えてないから。
だから、混んでいる朝も警戒しないといけない。
もう一度言う。大貴は可愛いから。
大貴「光、慧! 早く早くっ!」
光「待てって大貴」
そして、なんとか乗車。かなり混んでるけど、俺たちがしっかり大貴を守るように立ってるから、大丈夫だろう。
……あ。あのスーツの男、大貴のこと見てる。
うちの大貴を見るんじゃねえ!
男を睨み返すと、男はビクッとして、大貴から目を逸らした。
危ない危ない。俺がいなかったら大変なことになってたよ。
大貴はそういうのに気づかないからな。耐性もないし。
やっぱり大貴は、俺らが守らないと!
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作者名:すず | 作成日時:2020年11月3日 11時