検索窓
今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:48,374 hit

2 可愛い弟 ページ3

光 side



高校生組「いってきまーす!」


宏太「いってらっしゃい。気をつけろよ」


高校生組「はーい」



朝の7:15。俺たち高校生組は、この時間に家を出る。


これから電車に乗って、学校近くにある駅まで向かう。



慧「大ちゃんは俺と光の間ね」


光「空いてたら座れよ」


大貴「大丈夫なのに……」


双子「大丈夫じゃないのっ」



昨日の帰り。


俺と慧は補習があって、大貴だけ早く帰ったんだけど。


そこで大貴は、痴漢にあったらしい。



「おしりに何か当たってる感じがした」



って軽く言ってたけどさ。それ、痴漢だからな?


大貴は可愛いんだから、もっと気をつけないと。


でも、純粋すぎる大貴は『痴漢』の意味もわからないだろう。


俺たちが教えてないから。



だから、混んでいる朝も警戒しないといけない。


もう一度言う。大貴は可愛いから。



大貴「光、慧! 早く早くっ!」


光「待てって大貴」



そして、なんとか乗車。かなり混んでるけど、俺たちがしっかり大貴を守るように立ってるから、大丈夫だろう。


……あ。あのスーツの男、大貴のこと見てる。



うちの大貴を見るんじゃねえ!



男を睨み返すと、男はビクッとして、大貴から目を逸らした。


危ない危ない。俺がいなかったら大変なことになってたよ。


大貴はそういうのに気づかないからな。耐性もないし。



やっぱり大貴は、俺らが守らないと!

3 有名人→←1 兄弟



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
215人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:すず | 作成日時:2020年11月3日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。