歌い手さんのインフォしてます【浦.島.坂.田.船】

お仕事よんじゅうさんこめ。 ページ42

「どうも！浦島坂田船の〜！？うらたと！！」

「志麻と？！」

「坂田あああぁぁぁああッ！！！！」

「センラで〜す！」


「今日は！！マネージャーに4人で一斉に告白したら！どうなるのか！！ドッキリを仕掛けていきたいと〜！？思いまーす！！！」


「「「うぇーい！！！！」」」









.









「はあ……」



私は人生で1番大きいんじゃないかってくらい、大きなため息をついた。

だってだって、こんな事聞いて行く末が不安じゃないわけがないじゃん。聞きたくて聞いた訳でもないし。


一応防音室はあるのに、私が同じ建物にいるってわかってるのに、なんで大声で「私にドッキリを仕掛けようと思います！」なんて言っちゃうの。聞こえるに決まってるじゃん。
まあ、防音室に4人入れる程の広さはないんだけど。


もちろん、事前にドッキリの内容を知っちゃったからいいリアクションができないっていうのも懸念ポイント。

でも、もっと大きな懸念ポイントは……









私たちがシェアハウスしてるってことがバレるかもしれないってこと。



決してやましいことは何も無いし、ただただスケジュール管理とか諸々が楽だから成り行きでこうなってるだけなんだけど……。

私が男だったらまだいいんだけど、女だし、大炎上間違いなし。


もちろん、動画にする時に顔は隠してくれるだろうけど、さすがに体つきと声でわかってしまうだろう。



あの4人の事だから、


「これやりたい！！」

「「「いいねーー！！！」」」


って何も考えずに決めたに違いない。







「はあ……。どうしよう……。」



これから自分に襲いかかるであろう苦労を思って、頭を抱え、私は机に突っ伏した。

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