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「ていうかお母さんは抵抗ないわけ?」
「なにがよ」
朝ご飯を食べたらお母さんに部屋に連れていかれて荷物を詰めるまで見張っておくと言われてしまった。
そこまでされたらもう逃げられず渋々キャリーケースに必要なものを放り込んでいく。
「入れ方雑!ちゃんとしなさい」
「…。幼馴染みとはいえ、たつは異性じゃん?私が異性と一緒に住むの、なんともないの?」
「むしろそのままいい感じになって辰哉くんにお嫁さんにしてもらえば?」
「なんで私がたつの奥さんにならなきゃいけないの!?無理!」
「辰哉くんのほうが無理に決まってるでしょあんたみたいなズボラな三十路」
「…」
「家事できない上に大人の女性らしさの欠けらも無い」
「…」
容赦なく娘に攻撃をしてくる母。
グサグサと矢が刺さって痛い。
「それでもね辰哉くんはAに好意を寄せてくれてるのよ?滅多にいたもんじゃないんだからね」
「そんなことないし」
「そんなことないなら今まで何人の男と付き合ってきたのよ言いなさい」
「…。3人」
「いちばん長くてどのくらい続いたの」
「さん…かげつ」
「そんなの付き合ったって言うもんですかばかちん!」
「ばかちんって…。ちゃんと付き合ってたし!」
「いつまでも辰哉くんの好意を無下にしてたらね、本当に誰もあんたのこと愛してくれないからね?」
「…別に無下にしてるわけじゃないし、大袈裟。探せばいるから」
「じゃあ見つけて連れてきなさいよ。なにもできなくてもこの子が傍にいてくれるだけでいいんです〜って言ってくれる素敵な人を」
「…!おーおー、上等じゃないの。見つけるよ。連れてくるよ!1ヶ月もあれば絶対見つかるから!たつの家なんてすぐに出てその人と幸せに暮らすし!」
「あっそ。楽しみに待ってるわね」
「…」
「だから入れ方雑って言ってるでしょ」
「いいでしょすぐ出すんだから」
「…はぁー」
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涼-suzu-(プロフ) - mamemiyaさん» ぜひたっくんの頭よしよししてあげてください。きっと喜ぶと思います( *˙ω˙*)و グッ! 幸せをお届けできてよかったです! (2023年3月20日 17時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - いくさん» こちらこそありがとうございます。どこまでもヒロインちゃん大好き甘々たつくんでした! (2023年3月20日 17時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - ステキです!ふっかよく頑張った(どこ目線)と頭撫でたくなりました。とても幸せな気持ちになれました。 (2023年3月20日 11時) (レス) @page45 id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
いく(プロフ) - ステキすぎるー!!!after storyです。ありがとうございます。 (2023年3月19日 22時) (レス) @page45 id: b9250881d5 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます!でろでろすぎて私の脳みそ溶けました〜(危) (2023年2月12日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2023年2月3日 15時