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小さな声でたつを小突いたけれどまるで効果なし。
結局勘違いされたまま個室へ通された。
「今日は私と目黒がご馳走するので部長たちは好きな物好きなだけ食べてくださいね」
「ん、ありがとう」
たつがふにゃっと笑って梅野にお礼を伝える。
梅野はえへへとデレデレな顔になっていて私と目黒はそれをなんとも言えない表情で見つめた。
「今日は飲むぞー!」
「お前は酒弱いんだからほどほどにしとけって」
「いいじゃん明日休みなんだし!ここ家だし!」
「あのなあ…」
ビールを4つと適当に料理を注文。
すぐにキンキンに冷えた美味しそうなビールがやってきた。
「では乾杯の音頭を」
そう言って梅野が立ち上がる。
「部長お願いします!」
「あんたが言うんじゃないんかい」
「いやここはやっぱり部長でしょう」
「たしかにな」
「目黒まで…」
「よっ、部長」
たつがニヤニヤしながら私を見る。
なんか調子狂うな、この状況。
幼馴染みと部下2人とご飯…。
まだまだ疲れそうな気がする。
「ほら立って立って」
なぜか梅野に全員立たされて、ジョッキを手に取る。
「え、えーっと…みなさま今週1週間お疲れ様でした。乾杯」
私の言葉を合図に4つのグラスがぶつかった。
そこから梅野は容赦なくたつに質問攻め。
「深澤さんってAさんのこと好きなんですか?」
「うん、好きだよ。片想いだけどね」
「っ、」
なんの躊躇いもなくサラッと答えるたつにビールが噎せた。
梅野はキャーキャー騒いでる。
目黒にアイコンタクトで救いを求めたけれど小さく首を横に振るだけだった。
諦めるしかないらしい。
「どこに惚れたんですか?」
「んー?」
たつはチラリと私を見てビールを飲む。
「内緒」
「目黒ぉー!聞いたかぁ!?内緒だって!キャー!」
「今日酔うの早い…」
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涼-suzu-(プロフ) - mamemiyaさん» ぜひたっくんの頭よしよししてあげてください。きっと喜ぶと思います( *˙ω˙*)و グッ! 幸せをお届けできてよかったです! (2023年3月20日 17時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - いくさん» こちらこそありがとうございます。どこまでもヒロインちゃん大好き甘々たつくんでした! (2023年3月20日 17時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - ステキです!ふっかよく頑張った(どこ目線)と頭撫でたくなりました。とても幸せな気持ちになれました。 (2023年3月20日 11時) (レス) @page45 id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
いく(プロフ) - ステキすぎるー!!!after storyです。ありがとうございます。 (2023年3月19日 22時) (レス) @page45 id: b9250881d5 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます!でろでろすぎて私の脳みそ溶けました〜(危) (2023年2月12日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2023年2月3日 15時