検索窓
今日:34 hit、昨日:59 hit、合計:406,927 hit

02 ページ2

_


昨日の朝7時。



「A起きなさい」


「…なんじ」


「7時」


「今日休みだよぉ…」


「休みでも起きる!」


「うえぇ」



お母さんから布団を剥がされて無理矢理体を起こされた。



「もー…30にもなるのにいつまで実家にいるつもりなの?休みの日はぐうたらしてさぁ」


「平日はバリバリ働いてるし、ちゃんと家賃とか食費とかもろもろ出してるからいいじゃん」


「そういうことじゃなくて。…そんなんだからいつまでたっても彼氏できない」


「それ関係ないし」


「ほら、辰哉くんなんて年下なのにしっかりしてるわよ?ひとり暮らしでなんでも自分で」


「あーはいはいわかりました」


「だからAも…はい」



お母さんから突然大きめのキャリーケースを渡された。



「なに」


「なに、じゃなくているもの詰めて」


「は?」


「辰哉くんに鍛えてもらいなさい」


「なに?どういうこと?」


「今日から辰哉くんがひとり暮らししている家に住むのよ」


「誰が」


「あんた以外誰がいるの」


「頭おかしくなった?」


「いきなりひとりじゃないだけありがたいと思いなさいよ。辰哉くんも俺ん家でよかったらどうぞって言ってくれたんだから」


「いつそんな話したの…知らんよなんも聞いてないよ」


「言わないでって言ってたから」


「…」


「不貞腐れてないで早く荷物詰めなさい。辰哉くん迎えにくるわよ」



そう言って部屋を出ていったお母さん。



「いや迎えにくるって言われても」



朝早くに起こされて、寝起きの頭でぶっ飛んだこと言われて。


誰がそうですかわかりましたって納得する?


寝起きじゃなくたって理解できない。


というか朝ごはんくらい食べさせてくれ。



「あのヤロー問い詰めてやる」



スマホを手に取って彼の電話番号をタップした。

03→←01



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (774 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1934人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 深澤辰哉 , カラフルシリーズ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

涼-suzu-(プロフ) - mamemiyaさん» ぜひたっくんの頭よしよししてあげてください。きっと喜ぶと思います( *˙ω˙*)و グッ! 幸せをお届けできてよかったです! (2023年3月20日 17時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - いくさん» こちらこそありがとうございます。どこまでもヒロインちゃん大好き甘々たつくんでした! (2023年3月20日 17時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - ステキです!ふっかよく頑張った(どこ目線)と頭撫でたくなりました。とても幸せな気持ちになれました。 (2023年3月20日 11時) (レス) @page45 id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
いく(プロフ) - ステキすぎるー!!!after storyです。ありがとうございます。 (2023年3月19日 22時) (レス) @page45 id: b9250881d5 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます!でろでろすぎて私の脳みそ溶けました〜(危) (2023年2月12日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:涼-suzu- | 作成日時:2023年2月3日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。