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昨日の朝7時。
「A起きなさい」
「…なんじ」
「7時」
「今日休みだよぉ…」
「休みでも起きる!」
「うえぇ」
お母さんから布団を剥がされて無理矢理体を起こされた。
「もー…30にもなるのにいつまで実家にいるつもりなの?休みの日はぐうたらしてさぁ」
「平日はバリバリ働いてるし、ちゃんと家賃とか食費とかもろもろ出してるからいいじゃん」
「そういうことじゃなくて。…そんなんだからいつまでたっても彼氏できない」
「それ関係ないし」
「ほら、辰哉くんなんて年下なのにしっかりしてるわよ?ひとり暮らしでなんでも自分で」
「あーはいはいわかりました」
「だからAも…はい」
お母さんから突然大きめのキャリーケースを渡された。
「なに」
「なに、じゃなくているもの詰めて」
「は?」
「辰哉くんに鍛えてもらいなさい」
「なに?どういうこと?」
「今日から辰哉くんがひとり暮らししている家に住むのよ」
「誰が」
「あんた以外誰がいるの」
「頭おかしくなった?」
「いきなりひとりじゃないだけありがたいと思いなさいよ。辰哉くんも俺ん家でよかったらどうぞって言ってくれたんだから」
「いつそんな話したの…知らんよなんも聞いてないよ」
「言わないでって言ってたから」
「…」
「不貞腐れてないで早く荷物詰めなさい。辰哉くん迎えにくるわよ」
そう言って部屋を出ていったお母さん。
「いや迎えにくるって言われても」
朝早くに起こされて、寝起きの頭でぶっ飛んだこと言われて。
誰がそうですかわかりましたって納得する?
寝起きじゃなくたって理解できない。
というか朝ごはんくらい食べさせてくれ。
「あのヤロー問い詰めてやる」
スマホを手に取って彼の電話番号をタップした。
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涼-suzu-(プロフ) - mamemiyaさん» ぜひたっくんの頭よしよししてあげてください。きっと喜ぶと思います( *˙ω˙*)و グッ! 幸せをお届けできてよかったです! (2023年3月20日 17時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - いくさん» こちらこそありがとうございます。どこまでもヒロインちゃん大好き甘々たつくんでした! (2023年3月20日 17時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - ステキです!ふっかよく頑張った(どこ目線)と頭撫でたくなりました。とても幸せな気持ちになれました。 (2023年3月20日 11時) (レス) @page45 id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
いく(プロフ) - ステキすぎるー!!!after storyです。ありがとうございます。 (2023年3月19日 22時) (レス) @page45 id: b9250881d5 (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます!でろでろすぎて私の脳みそ溶けました〜(危) (2023年2月12日 23時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2023年2月3日 15時