星屑ドルチェ【2】

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＿


「…ん、」




そして次に目を覚ますとカーテンから漏れる朝日が眩しい。


今何時なんだろう。


そういえばスマホ、バッグにしまったままだ。


左手の不自由さに顔を向けて確認すれば私の手を握ったまま眠っている宮舘さんがいた。


本当にずっとここにいてくれたんだ…。


身を捩ればシーツの擦れる音がして、宮舘さんがゆっくり目を開ける。




「…おはよう」


「おはようございます」


「…」


「あの、」


「昨日より顔色はよさそうだね」




手が離れて体温計を私に差し出す。


素直に受け取って熱を測ればその間に立ち上がって体をほぐしている。




「すいません、座ったまま…あまり眠れなかったですよね」


「…えい」


「っ、!?」




両手で頬を包まれたと思えば顔の中央に寄せられて自動的にとんがった唇。




「謝っちゃだめって言った」


「でこぴん、じゃない」


「気が変わったの」




罰ゲームで気が変わるってどういうことだろう。


そう思っている間にも頬を寄せて弄ばれて、私はされるがまま。


体温計の音がして頬から手が離れると体温計は奪われた。




「よかった、だいぶ下がってる」




見せられた体温計に表示される37.2℃。


なんとか微熱程度になっていてひと安心。




「宮舘さん、あの…」


「ん?」


「…お風呂に入りたいので、お家に帰り、ます」


「…だめ」


「え、」


「1人で帰るのはだめ。ついていく」


「…過保護」


「なんかあったらどうするの?まだ完全に治ったわけじゃないんだから」


「…」


「ついてくのがだめならここにいて」


「…じゃあ、一緒に、」


「わかった。じゃあ準備してくるから待っててね」


「はい…」

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