Sweet Sunny! (ページ7)

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お昼休み、今日はなんだか教室でお弁当を食べるのが気まずくて出ようとすると掴まれる手首。

「…どこ行くん?」

「いやぁ…えっ、と」

「一緒食べようや」

ね?とキラキラした目で見てくる。

なんだか本当に子犬みたいでしっぽまで見えてきた。

「でも…」

「でもちゃう!」

ズリズリと教室に引き戻され席に座らされる。

そして向井くんは自分の椅子を持ってきて私と向かい合った。

ザワつく教室。

そりゃそうだよね。

年頃の男女が2人でお昼食べるなんて…。

変な噂がたったらどうしよう。

向井くんに迷惑かかっちゃうかも。

急に不安になり俯く。

すると隣からガガガッと大きい音がしてビクつく。

「うちらもいれて〜」

真野さんと水城さんが机と椅子を引きずって私のにくっつけた。

「真野さん、水城さん…」

「わぁお!俺ハーレムやんけぇ」

「ちょっと康二うるさい仲間はずれにするよ?」

「なんでやねんっ」

「言いたいやつには言わせときゃいいんだよ」

向井くんがブーブー言いながら拗ねているのを無視して水城さんが私に言う。

「ていうかごめんね、朝。うちら、嫌な気持ちにさせちゃったよね」

「…私も、ごめん」

「なんで春崎さんが謝るの?」

「2人のこと…苦手で…その、私こんなんだし、急に目立ったらいじめられちゃうって…思って…た」

真野さんと水城さんは顔を見合わせてキョトンとして笑い出す。

「いじめようとか全然思ってなかったわ」

「でも…こっちはそういうつもりなくても相手は嫌かもしんないよね。気をつける」

「な、話してみんと分からんことあるやろ?」

向井くんは得意そうな笑顔で私にそう言った。