愛してるなんてもう言えない。 【ころん】

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あれから何時間ぐらいたったのだろう




涙はもう出てこない



声も掠れきってしまった






幸せ、嬉しさ、悲しみ…




全てを忘れきった今









誰が私を愛してくれる？



…誰もいないじゃん。







……なーくんに連絡しておこうかな



Aなーくん。ころんくんが起きたよ。




私はなーくんに連絡するとスマホを机においた






『…こんな私を誰が望む？



誰も望まないよ。私なんてさ…。』




ﾋﾟﾛﾝ



小さな音がなる




私はスマホを手に取った



なーくん本当!?Aちゃん、教えてくれてありがとう!


なーくんころんも起きたことだしさ、一緒にころんのお見舞い行かない?


A…行かない。ころんくんは私なんかもう望んでないの。……なーくんたちの嘘つき。






私はなーくんからのころんくんのお見舞いを断った



今、ころんくんに会って何になる？




なーくん、私の気持ちも考えてよ。






私はスマホの電源を切った。








『明日は…会いに行って、医師に状態を聞こうかな…』

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