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第21話 ページ23

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『なぜ、このタイミングで戦争を?

普段でしたら、スパイ云々の問題が起きたらすぐに”戦争
をしよう”と仰るのに?』


そう問えば、総統の顔には徐々に狂気的な笑みが広がっていった。


gr「いい質問だな。...理由はただひとつだ。








_____戦争は強い国とやってこそ意味があるからだ!!」



『...はい?』


私が聞き返すのと同時に、書記長は「はぁ...」とため息をつく。


gr「戦争は強い国とやらねばつまらない!!ゾムの調査でリーテンがそこそこ強いとわかった今、戦争をせず何をする!!」


...なるほど。そういうことか。
やはり、うちの総統は相当頭がおかしいようだ。


gr「ロボロ、早くゾムに帰ってこいと伝えろ!あと、各々戦争する旨を部下達に伝えておけ!!」


総統が乗り気になったら、もう誰も抗えないことを私たちはよく知っている。
だからか、彼に反対する者は誰もいない。
...戦争に面白さを求めるのは、たぶんこの人くらいだろうな。


gr「ではこれで解散だ!各自戦争の準備を進めておけ」

「「「「「『ハイル・グルッペン』」」」」」


肯定を意味するその言葉を述べれば、皆さんぞろぞろと会議室を出ていく。
私もそれに続き、暇つぶしも兼ねて訓練所に向かおうとしたのだが...





ht「A、ちょっといい?」





突然、ひとらんさんに呼び止められた。



『...はい、どうなさいました?』

ht「いや、別に大したことじゃないんだけど...ちょっと来て欲しいところがあって」

『...?はい、大丈夫ですよ』


すんなり了承すれば、彼は嬉しそうに微笑み、「こっち」と手招きした。

...来て欲しいところって、どこだろう?
彼は普段、あまり自分から私に話しかけには来ない。
単純に、接点が少ないというのがいちばんの理由だと思うけれど。
そんな彼が、私に来て欲しいところって...?


彼に続いて廊下を進み、突き当たりを曲がれば____





『わぁ...!!綺麗...』






___裏庭には、たくさんの赤いバラが、まるで競い合うようかのように咲き誇っていた。

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作品ジャンル:恋愛
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_ - 好きです、この作品を作ってくれてありがとうございます (2023年1月30日 21時) (レス) @page6 id: 029def3e61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Suu | 作成日時:2023年1月24日 9時

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