花火大会。 ページ5
(前ページの続きです！)
「えへへ〜どう？似合ってる？」
『うん。すごい似合ってる』
花火大会当日。
昨日、あんな短時間で綺麗に浴衣を作ってしまった乱数の作業の速さを思い出しつつ、彼に浴衣を着付け終えた。
正直あの時は引いた。あれがデザイナーの本気かって思った。
自身がデザインした浴衣を着た乱数は、嬉しそうにぴょんぴょん跳ねている。
「よーし！じゃあAの番ね！」
『はーいお願いしまーす』
こうして彼に丁寧に着付けられ、ヘアメイクまでしてもらった。
乱数お手製の髪飾りをつけてもらい、目の前に運ばれた姿見に映るのはまるで別人みたい。
「完成〜！めっちゃ可愛いし綺麗だよ〜！」
『ありがとー！よし、じゃあ行こうか？』
最近履いていなかった下駄を履き、歩いて会場へ向かう。
まだ花火までは時間があったが、すでにたくさんの人が集まってた。
これはマズイのでは……！？
『ねえちょっとお面買わせて？』
「ん？いいよ！付いてく！」
端っこの方にあったお面の屋台で、某夢の国のネズミのお面を買い、何も言わずに乱数に被せる。
「わわっ、前見えないよ〜」
『ごめんって、そこは自分で調節して？』
彼の小さな顔は、お面にすっぽり収まった。
「む〜仕返し！」
乱数はそう言って私の手を引いてさっきの屋台に戻り、もう片方のネズミのお面を買って私に被せた。
『ちょ、これハタから見たら変な人……』
「まあいいじゃん！行こっ？」
乱数が差し出す手に自分の手を重ね、手を繋ぎ2人で人混みを縫う様に進む。
突然絡められた指に気付き彼の方を向くも、お面のせいで表情は一切見えなかった。
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真歩路(プロフ) - まぁらいおんさん» わあっ！見て頂けてるんですね〜！リクまでありがとうございます！書くのが遅い上に濃厚系もヘタなのですが、少しでもご期待に添えるよう頑張りますね、、！すごく嬉しいです〜！ (2018年11月19日 19時) (
レス) id: c4fa7f7861 (このIDを非表示/違反報告)
まぁらいおん - いつも見てます！すごくおもしろいです(´∀｀*)リクエストいいですか??乱数が夢主に嫉妬して濃厚な感じの展開になっていくお話が見たいです！お願いしますm(__)m (2018年11月19日 18時) (レス) id: cb3aeae411 (このIDを非表示/違反報告)
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