好きって言って。 ページ2
「好きって言って！」
『は？』
数十秒前。
MIXの作業が一区切りついた私は、ソファに座ってアイスティーを飲みながらテレビを見ていた。
そこに、同じく休憩に来たであろう乱数が隣に座ってすぐ。
「ねえねえ」と可愛らしく声をかけてきた彼は突然冒頭のようなことを言ってきたのだ。
『え、なんで急に……？』
「んー。聞きたくなったから！」
『いつも言ってるじゃん』
「そんなことない！全然言ってないもん」
もんって……可愛いな、なんて思ったとき、隣から「だって」と聞こえ顔を上げる。
「昨日歌ってたじゃん！」
『あ、それは……』
そう、昨日のキャスで私はリクエストに答えて『おじゃま虫』を歌っていたのだ。
聞かれるのは今や日常茶飯事となったが、あの歌を聞かれていたのかと思うと少し恥ずかしい。
「いいから言ってよお」
『いやだよ』
「じゃあAはボクのこと嫌いなのっ！？」
うるうるとした目で乱数は私の目を見上げるようにじっと見つめる。
私がこれに弱いことを知っててやってるな……！
『嫌いじゃないよ！は、恥ずかしいじゃん……』
「じゃあ言ってよ〜」
さらに目をキラキラさせる彼。
言わないと終わらないことを悟った。
『う、分かったよ』
『す、好き、だよ……？』
「なんで疑問形なの！？もう一回！」
せがみながら面白がって笑う彼に負けた。
『好きだよ……っ』
思わず、近くにあったハートのクッションを持ち上げ顔を埋める。
「A！」
彼に呼ばれパッとクッションを下ろすと、頬になにかが当たった感触。
みるみる紅くなる私の顔。
驚いて乱数を見ると、ニコッと笑う彼。
「えへへ……大好きだよっ！」
そう言ってギュッと抱きついてきた彼の耳は赤い。
『うん。私も大好き』
そっと乱数の背中に手を回し、こう返した。
これを窓越しに見ていた誰かが「クッソ、リア充爆ぜろ」と呟いて帰って行ったのを知ることはない。
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真歩路(プロフ) - まぁらいおんさん» わあっ！見て頂けてるんですね〜！リクまでありがとうございます！書くのが遅い上に濃厚系もヘタなのですが、少しでもご期待に添えるよう頑張りますね、、！すごく嬉しいです〜！ (2018年11月19日 19時) (
レス) id: c4fa7f7861 (このIDを非表示/違反報告)
まぁらいおん - いつも見てます！すごくおもしろいです(´∀｀*)リクエストいいですか??乱数が夢主に嫉妬して濃厚な感じの展開になっていくお話が見たいです！お願いしますm(__)m (2018年11月19日 18時) (レス) id: cb3aeae411 (このIDを非表示/違反報告)
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