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参話 ページ5

「落ち着いて聞いてね……。
らぁらと、シオンが……プリパラ内で行方不明なんだって……」

「ええっ!?」

突然のことに、理解が追いつかなかった。

「家の方にもいないみたいで……」

「ちょっと確認してくる!」

そう言ってみくるの手を引っ張り、走って家に着いたが鍵はかかったままだった。

みくると顔を見合わせ、鍵を開けて中を見渡したが、
今朝シオンが履いていった靴はないし、誰かが居る気配もない。

電話を掛けるが繋がらず、
電源が入っていないか電波の届かないところにある……という音声が流れた。

みくるがみれぃから『みんなで経緯を話すからうちに来て!』とメッセージが来た
と言ったから南家に向かうと、あからさまに落ち込んだ4人の姿があった。

「あ、お帰りなさい……」

こう声をかけるみれぃの目にはうっすらと涙が浮かんでいるように見える。

そんな妹に「何があったの?」と
優しく背中をさするみくるはいつもと違う顔をしていて。

「あのね……」

四人で足りないところを補いながら一から十まで、きちんと話してくれた。

まとめると、
今日は6人で合同のレッスンをしたあと、プリパラ内にあるカフェに寄った。

その帰りに、シオンとらぁらが用事があると言ったから、
他の四人で待っていた何時間たっても現れず、プリパスも繋がらない。

めが兄に頼み、位置情報を見せてもらおうとするが、
数時間前から通信が途絶えていて行方不明。

時間も時間なので、泣く泣く今日は帰ってきたが、明らかに怪しい……と言う感じ。

確かにオカシイ。

他に変わったことを尋ねると、そふぃが「そう言えば……」と切り出した。

「カフェにいる時にらぁらとシオンのプリパスが同時に鳴っていたの。
読んだあと二人ともビックリしてて、顔を見合わせあっていたわ」

「ふーむ。じゃあその時に、二人が誰かから呼び出された……のかな……」

こういえば顔を顰め「そうねぇ……」とみくるがつぶやく。

「出れなくなった……とか?」

「そうだといいんだけどなー……」と天を仰ぐドロシーは、今にも泣き出しそう。

「とりあえず、今日は様子を見て、明日帰ってこなかったらめが兄に問いただそうよ」

そういうと、微笑みを見せるみれぃたち。

こうしてこのまま解散になった。

このときは、本当に問いただすことになるなんて、誰も思ってなかった。

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kaoruumi - この小説の続きが読みたいです、結構好きです (2022年12月29日 23時) (レス) @page13 id: a3f0b979cf (このIDを非表示/違反報告)
真歩路(プロフ) - Mahoさん» え?マジですか??嬉しいです〜。更新遅いですけ待っててください! (2018年8月21日 17時) (レス) id: c4fa7f7861 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - この小説しゅき (2018年8月21日 5時) (レス) id: 2ec5e76728 (このIDを非表示/違反報告)
真歩路(プロフ) - さよならだけどさよならじゃないさん» こんな駄作をみていただきありがとうございます、、!亀更新ですが宜しかったら楽しみにしててください(^O^) (2018年8月1日 19時) (レス) id: c4fa7f7861 (このIDを非表示/違反報告)
さよならだけどさよならじゃない - 続きがめちゃくちゃ気になるぅぅ!! (2018年8月1日 19時) (レス) id: 63e6d5f92e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真歩路 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年7月7日 23時

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