スノストのりある4 (ページ11)

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ピンポーン

どうやらさっくんが風邪を引いたらしい

ふっかが言ってた。

ガチャ

佐久間「A、、、、？」

「ふっかに風邪ひいたって聞いたから。」

そう言ったら無言で入れてくれた。

ほんとにしんどいんだな。

さっくんは黙って
ベッドに倒れ込む。

「熱は、、？」

って聞いても

佐久間「測ってないけどある」

なんて。

私はさっくん家の救急箱から体温計を出して、
さっくんに測らせる。

ピピっとなって体温を見ると

38.8

「しんどかったね」

そういうと、コクっと頷いた。

「薬、持ってきたよ、
はい。」

薬と水を渡すと、黙って飲んだ。
大我とは違ってすぐ飲んでくれるから有り難い。

あいつ錠剤飲めないからめちゃめちゃだるいんだよね。

「さっくん汗ひどいね
着替えよ」

私がそういうと

佐久間「そこ」

クローゼットの右側を指差すから
そこを開けたら部屋着が入ってた。

ちゃんと遠慮なく甘えてくれて
私は嬉しいよ。

はい、って渡すと
モゾモゾ着替え出す。

私の言うことを素直に全部聞くさっくんが
正直めちゃめちゃ可愛いです。

佐久間「ねえ、A、
ブドウ食いたーい」

着替え終わってベッドに入ったさっくんが
天井を見ながらそう呟く。

「わかった。
次さっくんが起きるまでに買っとくね。」

佐久間「うん」

そして冷蔵庫から冷えピタを持ってきて
さっくんのオデコにはり、

枕を氷枕に変える。

「前髪あーげて」

佐久間「ん」

「頭あーげて」

佐久間「ん」

なんだこいつまじ可愛すぎるだろ。
心の中でそう叫びまくる。

そしてさっくんが寝るまで、部屋で映画の台本を読んでたら

ドンっと壁に当たる音がした。

実はこれ、さっくんが寝た合図なんです。

よし、
そしてブドウを買いに行こう。