バレーってのはなぁ、「魅せる」モンなんだよ

Case三十二 ページ34

「うわぁぁぁぁぁぁあん！！嫌です！！Aさぁん………ぐすっ」

「Aさんがいない………？俺は必要無くなったんですか………？グズッ」

「………A先輩の、薄情者」

「「許さねぇぇぇぇぇ！」」

「そ、そりゃ、こんなエースじゃあな……ははっ………」

「A、俺達にはお前が必要なんだ………」





どうしてこうなった





時は40分前に遡る






「以上で今日の部活は終了だ。じゃあ挨拶する『あ、ちょっといいっすか？』おお、どうした

A？」





『俺、IHの1、2回戦の時



日本にいないんで、一緒にいれないんです…スンマセン』




「「「「「はあぁぁぁぁぁぁぁぁあ？！」」」」




そうなのだ。

この時期毎年、ラスベガスのマジックショーに出るから日本にいられねぇんだよな。




『俺も応援行きたいんすけど、向こうのお偉いさん怒らすと首飛ぶんで…』






冒頭の状況⬅今ここ




かれこれ30分ほど阿鼻叫喚が続いてる




やべえ、日向ギャン泣き影山放心、月島拗ねてるし2年は叫び散らかしてる


いや、何が怖ぇって、


『きゃ、キャプテン………？』


修羅の顔だぜ、これ


「………はぁ、まあ事情があるんだ。仕方ない。A、いつ日本に戻ってくる？」


『………3回戦。3回戦の半ばには会場に行けます。』




香港でボロ儲けしたからな、プライベートジェットくらい借りれる


そして俺は運転できるッッ！！





「聞いたかお前ら！3回戦だ。Aの応援が欲しかったら、



死ぬ気で勝つぞォォ！」





ああ、





「「「「「「「おう！！！！！！」」」」」





俺は仲間に恵まれてんなぁ！









「お、そだ。熱海出発いつなんだよ」







『あ、今日の20時のフライトで出発です』








「「「「早く言えよなぁぁぁあ」」」」









明後日からのIH予選









心残りは無いが、


強いて言うなら伊達工生で見たかった………


6番………だったかな、なかなか可愛い奴がいた、






やべ、これじゃ俺変態みたいじゃんか







動画リアタイで追っかけるからな、









大丈夫だ、お前らなら出来るよ









「烏野」の復活を









魅せつけてやれよな

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)

←Case三十一

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す