バレーってのはなぁ、「魅せる」モンなんだよ

Case十六 ページ18

えーっと………ここが体育館だよな？

体操服に着替えて、シューズは履いてるから、取り敢えず入ってみるか。




『ちわーっ「なんでお前がここにいるんだよ！？コート上の王様、影山飛雄！」………おう？』

なに？修羅場？カゲヤマトビオ………って、北一のセッターか


「お前は県内の強豪に行くんじゃ無いのかよ！？」


あ、それ俺も思った。白鳥沢とか青城じゃないのね


「県内の強豪には落ちた」


Oh……てことは、白鳥沢受けたのか……頭良いもんな、難関だろーなぁ……





「「え………？」」





ん？あ、やべ

『今の、声に出てたか………？』




頷く2人


『あ〜すまん。ディスったわけでは無いからな』


「いや！そんなことより、アンタ、熱海Aさんだよな！？」


『う、うん。そうだよ、そうだから、肩をゆさぶらぁなぃでぇくれぇ』


「！スンマセン！」


うぼおえ………酔っちまったぜ、このやろうぅ………


「熱海Aって誰だよ！？」


「はぁ！？このボゲェ！お前、楊貴妃知らずにバレーやってるなんて言わせねぇぞボゲェ！

この人はな、阿修羅のごとく何本もサーブを使い分け、どんなスパイクだって完璧にレシー

ブするし、スパイクだって慣れないと絶対取れない！その上情報戦では負けなしの世界的な

天才プレーヤーだぞ！！」


すげぇなカゲヤマ君………ノンブレスで言い切ったぞ………


「そ、そんなに凄い人なのかよ……言われてみれば、テレビで特集されてたの見たかも…！」


『元北川第一のカゲヤマ君と、元雪ヶ丘中のヒナタ君だよね？よろしく。』








「おーおー有名人がいらっしゃる」

「A〜迷わずに来れたか〜！偉いな！」

「こういうのは第一印象が大事ッスよ！ナメられないようにしねぇと！」





真っ黒なジャージを纏った3人が入ってきた




『スガさん……俺別に方向音痴じゃないっすよ………』




「だいたいお前が……！！」

「いいや、俺は3年前とは……！！」



「2年〜ウィングスパイカーのォ田中龍之介ですゥよろしくお願いしますコラァ」

「キャプテンの澤村大地だ。よろしくな。」

『2年の熱海Aです。よろしくお願いします。』


田中君めっちゃメンチ切ってくるやん


「ねぇ、所であの2人はなんでずっと言い争ってるの？」

『まぁ、中学の時の公式戦で色々あったっぽくてですね………』

「あ〜なるほどね？」









「なんでもいいけどお前らはもう仲間なんだぞ？そこ意識しなさいよ。」

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