私、美少女には絶対なりたくないっ！【探偵チームKZ事件ノート】

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「あ、立花さんだ！」




誰かがそう言っただけで、皆が廊下を見る。





「お、マジじゃん！」




「相変わらず、可愛いー！」





「尊い〜〜」





立花さんと言うのは、私の隣のクラスの2年A組の生徒で、生徒会書記。ものすごくモテている。




まぁ、そうだろう。




彼女の容姿と言ったらもう芸能人レベル。





ミルクブラウンの髪はいつも下ろしていて、ストレート。ミディアムヘアーにしており、ちょうど胸あたりで揃えている。





瞳は髪の色と同様のミルクブラウンで、大きくパッチリしており、まつ毛も長い。





肌は白く、制服から出ている足は細くて、今にでも折れてしまいそう。






周りに花が咲くような笑顔で毎日を過ごしていて、まるでどこかのお姫様のよう。私だったら表情筋が死ぬけど。






誰に対しても同じように接していて、例えそれがイケメンでも同じ。






成績も良くて、学年のベスト10以内によく入ってるのをよく見た事がある。プラス本人が顔の良さ、成績を鼻に書けないから立花さんはモテているんだと思う。





でも、美少女も大変だな。






廊下を歩くだけで、わざわざ人が見に行くぐらいだ。心の中では、心底「ウザイ」と感じているだろう。それもいつも笑顔だし、私だったら心底めんどくさいと感じるし。私の親友の瑠奈や雪菜でもそんなことにならんぞ。





ほんと、親には悪いけど自分がこんな容姿でいてくれて、助かったなと最近思うようになった。






·····だって、そうじゃなきゃ、あんな風に接されることなんて、ないのだから！

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