私、美少女には絶対なりたくないっ！【探偵チームKZ事件ノート】

#14 ページ19

そんなことを思っていたら、瑠奈は元々大きかった声をさらに上げた。



「ホームルームまで時間あるし……早く行くよ！」



そう言いながら、可愛らしい見た目と反して強く私の腕を引っ張った。



「うわ、ちょ！？」



「二人とも、早く帰ってきなさいね」



「雪菜ぁ！？」



ふわ、と綺麗に微笑む雪菜を見て、私は下の階にあるホワイトボードを見に行くことになった。







・








「……なに。なんですか、これ」





「は？それはこっちのセリフ！夢乃、どうしたの？いつも目立ちたくないって言ってたのに、こんな……」





真っ白な、新品同様にピカピカしているホワイトボードには、綺麗で丁寧な字が縦に書かれていて。そこには、







「2年C組 犬里夢乃様。本日、生徒会室へ」








という文字だけが残っていた。














・














「ねえ、ホントに入れるつもり？」




「さあ？まあ、最終的に入れるか入れないかは会長様が決めるんだし？」




「はぁ、そんな冷やかすなよ。……それに、今日はアーヤがお話するし？」




「立花、か……。ま、何とかなるか。あいつなら」














・












─────────ガチャ











「……あ、こんにちは。来てくれてありがとうね！…あ、座って。お話、しよう？」

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