友人の遺言通りに救う側の人間になります。

42話 ページ43

松田「──ったくよォなんで風呂場がこんなに汚れてんだ？」




何故俺達が風呂掃除をやっているのか



それは数時間前


俺達は教官に呼び出された



俺達6人は他の教官達にも問題児扱いされているらしい。そんな悪いこといたかぁ？


うーん…



よくわからん！！


俺は前世殺ししかしてなかったから


勝手にそのツケが回ってきたんだろうって思ってるけど



というか



最近疑問に思うことがある。



前世爆死したけど



何故あの場に爆弾があったのか


何故俺はあの場から離れなかったのか



最近前世の記憶がごちゃごちゃするようになった。



俺を殺した犯人は誰なのか



太宰や安吾みたいに頭がいいわけじゃないから



けど今頃



松田「なんか面白い話ねぇか？カズ」



『俺？うーん……あ、あるよ』




俺はデッキブラシを動かしながら口を開けた。













あるところに一人の裏世界で有名な殺し屋がいました。






その殺し屋は病弱な姉を養う為に人を殺していました。







そんな彼にも仲のいい3人の友人達がいました。








4人はいつも他愛も無い話を酒を飲みながら語り合っていました。






殺し屋は3人の事を信用していました。





あるとき殺し屋の一人の友人が殺し屋達を裏切りました。






裏切りのせいで殺し屋と付き合いが長かった友人が殺されました。





殺される前、その友人は殺し屋ともう一人の友人にこう言います。





「人を救う側になれ」そう言い残し彼は一人逝きました。





残った年齢が一番若かった友人は裏世界から抜けました。






殺し屋は裏世界から抜け出せませんでした。





彼の手は既に真っ赤に染まっていた人助けなどできないと思っていたからです。





付き合いが長かった友人が殺された翌年、








殺し屋は自 殺しました。

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