馬鹿みたいに、好き。

Addiction 04 : 不安 ページ14

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Side of You





あんなに私に甘い瑞稀に対して


不安になんてなる方がおかしいって


きっと周りの人達は思うと思う。


でも、やっぱり。


いつもと様子がおかしかったりすると


気になっちゃうんだ。


ここ最近、会話が良く途切れる。


というか、私が「瑞稀？」って言うまで


何かほかのことを考えてることが多い。





「遅いなぁ……瑞稀」




今日は会社で飲み会があるって聞いてたけど


いつも帰ってくる時間はとっくに過ぎてて。


起きて待ってようと思ってるけど


この時間もなかなか寂しい。


ねぇ、…………早く帰ってきて？


頬杖をついて時計と睨めっこしていると


しばらくして鳴り響いたインターホン。


モニターを見てみると………


知らない女の人に連れてこられてる瑞稀が映る。





莉真(りま)「すみません…！こんな遅くに」


「い、いえ…こちらこそ瑞稀がごめんなさい」


莉真「全然です！！あの、私瑞稀先輩の後輩で


莉真っていいます。ご挨拶遅れました」


「連れてきてくれてありがとうございます」


莉真「じゃあ、私はこれで失礼します！」




先輩、なんて瑞稀の肩を優しく叩きながら


少し気分の悪そうな彼を私に引き渡すと


小さく会釈をして彼女は帰ってしまった。


………なんで。


なんでわざわざ女の子と帰るのよ、バカ






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