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その後、水巫は朝の件を除けばいつも通りのスケジュールを送っていた。
そしてチャイムが鳴る。最後の六時間目の授業が終わったのだ。
それからすぐに帰りのショートホームルームも終わり、生徒たちは各々自分の属する部活へ向かい始めた。
生徒たちの中には別れる前に会話を楽しんでいる者もいたが、その輪に水巫はいなかった。その時間に限らず、昼食もいつも一人でとっていた。
しかし彼女にとってそれは当たり前のことだった。それも含めて日常だったのだ。
そんな水巫であったが、彼女も帰宅後に勉強する予定の科目の教材を手際良くリュックに詰め込むと、すぐさま教室を出て部室へ向かった。
友人という存在のいない彼女にとって、部活ほど憂鬱なものはなかったが、それでもこの学校では部活への加入が必須なのだ。
だがしかし、水巫は部活を気に入っていた。
部室の扉を開ける。まだ部屋に荷物は無い。またもや水巫の一番乗りだ。
水巫は自分の専用スペースからカメラを取り出す。動作を確認した後、必要な機材を持つとすぐに部室から出て行った。
階段をリズミカルに下りる水巫に、オロチが「何かいいことでもあるのか？」と尋ねる。
長い髪が、下りるスピードが加速させられるたびに嫋やかに揺らぐ。ぱっちりとした瞳を悪戯っ子のように煌めかせて、水巫は「勘だよ」と小さな声で言った。
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佐藤れい(プロフ) - 林檎さん» 感想ありがとうございます…！ とても嬉しいです、まだ明かされていないことも多くてむず痒い点もあると思いますが、それも込みで今後も楽しんでいただけると嬉しいです！ これからもよろしくお願いします！ (2020年11月28日 10時) (
レス) id: 4f8cc240de (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - こんな夢主ちゃん待ってました。すごく面白いです。シリアスが儚い雰囲気の夢主ちゃんにぴったりで素敵です。更新頑張って下さい、応援してます。 (2020年11月28日 0時) (レス) id: 67c87e380d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐藤れい | 作成日時：2020年11月22日 18時
