僕の為に ページ36
鏡に吸い込まれて不思議な気分になったのも束の間、目の前には新たな光景が広がっていた。
す、すごい！
日本とは違った見た事のない雰囲気に思わず興奮してしまう。
腕の中にいるグリムも、見た事のない景色にソワソワしている。
でも人たくさん…
頑張ろう…
『凄いね、グリム。』
「色んなところからいい匂いがするんだゾ！あ！あっちから甘い匂いが！」
「こらグリム、まずはAの服だろ。」
『あ、いや、僕は別に…ウン…』
「いや、Aの服選びに来たんだから！俺、ケイト先輩におすすめの店とか聞いたんだからな！？」
「そうだぞ、食べ物は買い物が終わってからだ。」
「ふなぁ…」
＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿洋服屋
今は皆に服を決めて貰ってるんだけど…
「これ良いんじゃね?」
「こっちも似合う気がするぞ。」
「Aはこの色の方が好きなんだゾ！」
『うーん…僕は何でも、良いかな…』
皆の勧めている服の系統が違いすぎて喧嘩中…
エースはカジュアル系。
デュースはかっこいいサブカル系。
グリムは色は好きだけど少し…個性的。
正直なところ僕は何でも良い。
だってどうせ外なんて出ないんだもん。
でも3人はどうでもいい訳では無いらしく、お互い譲らない。
店員さんも困りかけてる。
『ちょ、ちょっと…』
「Aもこっちが良いよな?!デュースの服はAに合わねぇよ！不良かよ！」
「何だよ?!エースの服こそAには大人っぽすぎる！」
「お前らはAの好きな色が分かってないんだゾ！」
人の視線も集まってきた。
た、助けて…！
「あ、あのぉ、こちらの服はいかがでしょうか…」
流石に見かねた店員さんが助け舟を出してくれた。
『わぁ、い、いいですね…』
「こちらの服は最近の流行りでして、お客様の顔立ちだととても似合うと思いますよ。」
『ぁ、なら、これにします…！』
結局、店員さんが選んだものにした。
多分、1人のものを選んだらあとの2人が納得しないと思ったから。
でも皆が選んだものも欲しかったなぁ。
それに皆が“僕の為に”選んでくれたの、嬉しかったな。
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???絵が上手になりたい???(プロフ) - 色々と好きです。口調とかもちゃんと合ってるし、内容も面白いのでもっと伸びるべきだと思います。憧れです。これからも応援させて頂きます。頑張ってください！ (2023年2月23日 22時) (
レス) @page7 id: 9ad4f58c08 (このIDを非表示/違反報告)
何でも神という人 - 神、クルーウェル先生の口調あってると思いますよ？違和感感じませんでした、とってもいい内容ですごいと思っています！これからも頑張ってください (2023年2月20日 12時) (レス) @page45 id: 7833b75180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠彗(すいすい) | 作成日時：2023年1月8日 17時
