検索窓
今日:20 hit、昨日:37 hit、合計:53,464 hit

久しぶりの空腹感 ページ22

「Aは何食うの?」

僕の前にいたエースが振り返って僕に聞いてきた。




『え、僕…』


何食べよう…

今日は何かいつもよりお腹空いてるし食べれる気がする。
久しぶりにパンとかお肉を食べようかな。



『お肉と、パンにしよう、かな…今日は食べれる気がする…』

「まじ?!なら安心だわ。なら俺も同じのにしよっと!」


僕がご飯を食べるだけで安心する…
エースはどれだけ良い人なんだろう。







各自で話しながら料理を取っていく。

わ、相変わらずグリムは凄いな…











全員が料理を取り終わって先程の席に着く。


僕のお皿にはクロワッサンが1個と、ウインナーが2個、サラダが少しのせられていた。

歩く度に揺れるウインナーを見ながら1番端の席に座る。


僕の隣はデュース座った。




「A、今日はいつもより量が多いな。」

『うん、今日はお腹がすいてる気がするから…』

「そうか、無理だけはするなよ。」

『…うん、ありがとう。』



無理ってどのぐらいまでだろう?

お腹いっぱいになるまで?
それとも周りから見たら?


分かんない…





「Aがお腹いっぱいだったら残して良いからな。」


あ、教えてくれた…



『うん、分かった。』

「Aが食べれなかったら俺様が食べるんだゾ!」

『あ、ありがとう…』



え、そのお皿にのってるのも全部食べるのに?

グリムのお皿には料理が溢れんばかりにのせられていて、1人分より少し多めの量だった。






「いただきます…」


そう言ってパンを少しちぎって口に入れた。

今日はいつもより味を感じる。
味がしない時よりも食事の時間が楽しく感じた。

おいしい…

久しぶりのパンの味に口は少し慣れないようだけど。



「Aクン美味しそうに食べるね。」

「あぁ、あの量は少し心配だが…僕も若様をお守りするために沢山食べなくては!」




これって反応した方が良いのかな?

でも2人で話してるから邪魔しない方が良いよね…



結局分からなくなって、チラッと2人の方を見るだけにした。

一瞬見ただけなのに、2人と目が合った。

目が合うとは思わず、反射的に目を逸らしてしまった。







そのまま皆の話を聴きながら、自分はほとんど話さず食べることに集中していた。

どうやら本当にお腹は空いていたようで、皆が食べ終わる頃には僕も食べ終わっていた。









久しぶりに皆で食べたご飯は、いつもより美味しく感じた。

驚きからの→←騒がしい再会



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
151人がお気に入り
設定タグ:ツイステ , 男主 , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

???絵が上手になりたい???(プロフ) - 色々と好きです。口調とかもちゃんと合ってるし、内容も面白いのでもっと伸びるべきだと思います。憧れです。これからも応援させて頂きます。頑張ってください! (2023年2月23日 22時) (レス) @page7 id: 9ad4f58c08 (このIDを非表示/違反報告)
何でも神という人 - 神、クルーウェル先生の口調あってると思いますよ?違和感感じませんでした、とってもいい内容ですごいと思っています!これからも頑張ってください (2023年2月20日 12時) (レス) @page45 id: 7833b75180 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:翠彗(すいすい) | 作成日時:2023年1月8日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。