灯火の星 外伝 夢小説

何とかしたのです ページ6

私は走るスピードを上げると、だんだんきゅうきょくキマイラとの距離が開いていく。大きく開いたところで、私は持っていたビームソードで"ある物"を数回刺し、その上に乗る。

うん、ギリギリでちょっと怖い。

そうしている内に距離を詰めてきたきゅうきょくキマイラが、狙いを定めたように私をじっと見下ろす。

来るなら来い！

「ガァァァァアッ！！」

「(今だ！)」

飛びかかって来たところを当たる寸前で後ろに回避する。

ﾊﾞｷｨｯ

「ギャオンッ！」

私が刺していたのは、木で作られた床。

スマブラＳＰではボタンを押せないから、そのイメージが強くて忘れていたけれど……床を壊せばいいんだった。

重みで壊れるように、私が乗っても壊れないくらいにしておいたけど、やっぱり緊張した……。自分が落ちるか、床が壊れないかが不安だったから。すると場所がいつの間にか戻っていた。

「………もうきゅうきょくキマイラだけはもう嫌です…切実に」

私はヘロヘロになって、流石に疲れていた。

『随分とこちらの時間を取られたが、所詮時間稼ぎと言ったところか。気づけばすぐに終わる』

「うっ……」

つまりしきかんどのは、私をおバカさんと言いたいんですね？

わかってます、いきなり副指令官にされた上に、私に皆を指揮するくらいの頭の良さは無いですし。

ショックとかそんなの違いますから。

『……すぐに気づけただけ進歩はしている』

そしてしきかんどのは「それに」と続けて言う。

『行動にすぐに移せる実行力と、それが成せる身体能力はお前が軍で１番だ。それだけは自信を持て』

「ぐっ」

トドメ刺された気分。

ど、どうせっ！ それしか良いとこ無いし！

『……何の為に僕がAを副指令官にしたと思っている』

でも本人は多分……こう言いたいんだと思う。

自分はちゃんと信用してる、だから前みたいに沢山頼れ。……ってね。

しきかんどのの気持ちがわかるからこそ、頼りたくなっちゃうんだよね、本当に。

『まずは休憩だ、その後すぐにここから出るぞ』

「わかりました」

まったく、この上司は。

もうちょっとわかりやすく優しい言い方で言って欲しいよ、でもデレがわかりにくいツンツンなヒトだから、仕方ないか。

「って、あれ……もしかして」

すると、ふわふわと魂が漂っているのを見つけた。

スピリットだ。

魂は変化すると、それはきゅうきょくキマイラになる。

……嘘だ。

◇きゅうきょくキマイラがなかまになった。

光の世界です→←キケンです

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す