歌.い手引退宣言出来ない件(白目)【歌.い手】

＊45話 ページ45

『そもそも、私とせーくん……センラさんの事ね＿＿＿は、会社の上司と部下だった。
……って言っても年の差は1つだけなんだけど。

あ、私当時名古屋住みだったから。会社が一緒だったの。


で、せーくんには先輩として、色々と教えてもらったりしていたんだよね。

その時位から、私はせーくんに片思いしていた。


……で、思い切って告白したら、両思いだったって分かって、付き合い始めた……みたいな？




色んな事をしたなぁ。カップルらしいことも色々して、
お互い不満なんて無かった＿＿＿＿あくまでこれは私が思うにだけど。








でも、私の転勤が決まった。

東京と名古屋だと、そんなに遠くないし、遠距離恋愛って事も考えたんだけど……


そーゆーので、せーくんを縛りたく無かったから、
話し合って＿＿＿ほぼ私が無理矢理押し付けて、別れた。





何より、その時、会社が大変な時だったし……そのせいで私が飛ばされたぐらいだから、
せーくんには仕事に集中してもらいたくって。

ま、これは言い訳みたいなものだろうけど。



本当は、遠距離になってせーくんが、誰かに取られたりするのが怖かっただけなのかも。

それだったら、別れた方がマシだと思った。




で、同じような理由で連絡先も全部消したんだよね。









あとからものすごく後悔したけど。

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