縫い合わせの奇妙な冒険

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なんだこれは………！？

とりあえず宙に浮いている足をじたばたと動かしてみるがいっこうにそいつは離そうとしない。

むしろこちらを覗くように顔をどんどん近づけてきた。

そいつと目が合うと

何だか私がつくっている人形に似ていなくもない顔だなと思った。

てか…こいつ…足がない。

ぷかぷか浮いている…っ。

ブチャラティ)「…………おい、君の…それ」

突然声が聞こえたのでその方向に頭を向けるとブチャラティさんが驚いた顔をしてこっちを見ていた。

『あの…っ…このぷかぷかした変なやつに捕まっていてっ…助けてください…！』

ブチャラティ)「残念ながら俺はそいつから君を助けることが出来ない。君がそいつに「離せ」と命令しない限りずっとそのままだ」

私は頭が真っ白になった。

命令？

何を言っているんだこの人は？

助けてくれないのか？

もう…やけくそだ‼

「命令」すればいいんだろ！

怒りにまかせ思いきり大きな声で『離せっ…！』と叫んだ。

すると体を支えていた大きな手がゆっくりと離れた。

地面に足が着いたことに安心感を得た私はブチャラティさんをじっと見た。

ブチャラティ)「今のではっきり分かった。君は『スタンド使い』だな」

スタンド…？

電気スタンドのあのスタンドのことかな？

それともマネキンの事かな？

『スタンド…？なんですか…？それ』

ブチャラティ)「詳しい話は後で話す。君がスタンド使いなのが分かった以上このままにしておけないからな」

だからスタンドってなんなんですか…。

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