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・魔人・ ページ24

___…

森「ドストエフスキー?」

「それがどうしたのですか?」

A「はい、例の『白鯨(モビーディック)落としの黒幕です」


ある日の会議の時に幹部の1人、Aが話があると言ってやってきた。正直な所、こいつは苦手だ。
ドストエフスキー…確か、先日の霧の件にも関わっていたような。それをAがプロを使い捕らえたと…信じ難いな。組合も出し抜き、澁澤龍彦と手を組んでいた人物が、そんな簡単に捕らえられるか?


森「孰れにせよその彼は知る訳だ…マフィアの報復の痛烈さを。身を以てね」

紅葉「ウチの拷問班にやらせるか?」

「私が行いましょうか?」

A「お待ちを。その仕事、私にお任せ頂けませんか?」

森「君に?」

紅葉「おやおや張り切るのう。組合線で真っ先に避難壕(シェルター)に逃げた幹部が」

A「真っ先に敵に捕らわれた幹部殿より適任では?」

「貴方にできるのですか?私、貴方が拷問をしているのをあまり見た事がありませんけど」

A「お嬢様よりは経験があるかと」

「そうですか、なら安心です」

森「…君の捕らえた鼠。君に任せる」

A「恐悦の至り」


Aが部屋を出ていくと、私と姐さんは首領に抗議する


紅葉「善いのかえ?あ奴は…Aは元はマフィアのカジノを荒らしたギャンブラー。忠誠の欠片も持たぬ男じゃ。多額の上納金で幹部となったがマフィアなど用心棒程度にしか思っておらぬ」

「少なくとも…実力で言えば、私の岩雪組の方が上だと思いますが」

森「その通りそして財力も又、力だ。お手並み拝見といこうじゃあないか」


ドストエフスキー…
彼奴の目的はなんだ。きっと今回捕まったのは態と。何か重要な事を知る為に…


森「そうだ、A君。調査はどうだい?」

「2代目ですか…それならご安心を。順調です」


2代目_
こちらも厄介だが、今の私なら大丈夫。
近頃、調子が戻り始めている。そう簡単に乱されることはないだろう

・続・→←・甘えた・



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作者名:Maya☆ | 作成日時:2019年8月26日 21時

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