・続続々・ ページ22
___…
太宰「何だっけ?ああそう、今向かってる場所だったね」
「これから行くのは調査。爆発を一番近くで目撃した人に聞き込み」
中也「聞き込みだと?面倒だな…敵を締め上げて吐かせて終わり、って話にゃなんねえのか?」
太宰「なる訳ないでしょ」
「そもそも敵自体がどこの誰かもわかんないんだから聞き込みは必要だよ」
中也「第一、何で爆発なんか調べるんだよ。調べるなら先代の目撃情報だろ?」
「追うべきなのは先代じゃなくて、《荒覇吐》の噂自体だから」
太宰「Aの方がよく判ってるね。蘇った先代が異能による偽装だとしたら、異能者本人が《荒覇吐》の役回りを演じていることになる」
「どんなに完璧な偽装をしても、人である限りは呼吸して食事して、睡眠をするとかの生理的欲求には抗えない。だからそっちを追うの」
中也「だが…《荒覇吐》の噂なら、《羊》の仲間がさんざん調べてるぜ」
太宰「いくら《羊》の噂好きさんでも、話を聞けない相手ってのはいるものだよ」
「例えば、敵対組織の構成員とか…ね」
太宰「一週間前、僕達が経験したのと同じ爆発が起きていた。場所も同じ、擂鉢街でだ」
「先代の姿自体は目撃されてなかったら気づくのは遅れたけどね、恐らく私達が追っている事件と同じ原因だろうね。だからその生存者に話を聞く」
中也「生存者…ってことは、死人が出たのか」
太宰「ああ、。マフィアの一団だ。生き残った人は異能者でね、君も既に会っている人だよ。この先に自宅があって、そこで話を聞く約束を__」
ドォォォン!!!!
中也「はぁ!?」
「あらぁ…」
太宰「…あー、今のは爆発の音だね」
爆発のあった屋敷らしい場所から、黒い煙が上がる。
銃声もかすかに届いてくる
中也「おいおい。あそこに話を聞きに行くんじゃねえのかよ?」
太宰「犯人に先を越されたかなあ」
「そうみたいだね〜」
中也「おっとっと、そりゃマジかよ。ヤベエなそりゃ、大事だ」
彼の顔を見ると、言葉に反して顔が期待に満ちていた。
「え…なに…」
中也「つまりこういうこういう事だろ?めんどくせえ聞き込みから、口封じに来た犯人シメて口割らせてる作戦に変更って事だろ?」
太宰「はあ…?」
「何言ってるの…?」
中也「最高じゃねえか。行くぞオラ早く来い!」
台詞の終わり同時に風のように疾走していく、彼を呆れた表情で見つめる。
太宰「…子供だ…」
「呆れた…」
.
463人がお気に入り
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Maya-舞彩-(プロフ) - 天音さん» ありがとうございます(嬉涙)!最後までお付き合いしてくださると幸いです! (2021年5月23日 21時) (レス) id: 1f828cefa4 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - 二人が出会い、少しずつ距離が近づいていく様子がとても悶えました(*´∀`*)ポッ あと少しで完結してしまうのは寂しいですが、ずっと応援しています(´;ω;`)ウゥゥ (2021年5月23日 17時) (レス) id: 05f36a1a18 (このIDを非表示/違反報告)
Maya-舞彩-(プロフ) - 天音さん» 嬉しい限りです…!(歓喜の涙) 更新はノロマですが、これからもセンセイシリーズ含めてよろしくお願いいたしますっ…! (2021年4月7日 20時) (レス) id: f262e556de (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - Maya-舞彩-さん» いえいえ!私こそ、いつもMaya-舞彩-さんの書く小説に元気づけられています!ついに二人が出会って、これからどうなっていくのかとても気になります( ^)o(^ ) (2021年4月7日 16時) (レス) id: 05f36a1a18 (このIDを非表示/違反報告)
Maya-舞彩-(プロフ) - 天音さん» 毎回コメントありがとうございます!!天音さんのコメントが励みになってます……!本当にありがとうございます!期待に添えるよう頑張ります!! (2021年4月5日 23時) (レス) id: f262e556de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Maya-舞彩- | 作成日時:2021年4月2日 12時