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＿＿＿…
｢…そうだよ｡家の連中に散々言われてるだけ｣
蘭｢オマエの本心はどうなの｣
｢…本心かぁ…笑うなよ？
別に大学も就職もどうだっていい｡ただ､私が好きになった人とずっと一緒に居たい｡私だってさ､“普通”にずっと憧れてた｡その辺の女子みたいに素敵な恋愛思い描いてた時もあったんだよ｡
ま､もう叶わないことなんだけどね｣
外の風景を眺めながら答える｡
｢…みんな“完璧”が羨ましいなんて言うけど一度“完璧”になるとそれが当たり前になってくるんだよね｡案外､“完璧”って苦しいんだよ｣
蘭｢…だろうな｣
｢周りは私には“完璧”を無意識に求めてくる｡
でも､蘭と竜胆はそんな事なかった｡それが心地いいんだよね｣
蘭｢“完璧”なんて言葉は俺らから一番遠い言葉だからな〜｣
｢だろうね〜そんな感じする｡けど､それが羨ましい｡
もっと前に出会ってれば､もしかしたらそっち側になってたかもね｡なりたかったかな｣
蘭｢もったいねえよな､素のAの方が余っ程いいのに｣
｢はは､お世辞でも救われるよ｣
蘭｢ちゃんと本音だわ｣
｢ん…ありがと｡蘭達と出会ってからこのつまらない日常に少し色がついて楽しかった｣
蘭｢…でも､Aは俺らの過去知ってたんだろ？怖くねえの？｣
｢過去は過去だもん｡別にそこ掘り起こしてもだし｡
過去とか噂でさその人の事を決めつける人私嫌いなんだよね｡だからと言って変にこっちの全部をわかってるつもりの人も嫌い｣
蘭｢…オマエやっぱ変わってるわ｣
蘭が反対の席から移動して私の隣に座ってくる｡
蘭｢けど､オマエのそういうとこ嫌いじゃねえよ｣
私の顎を掬いながらそんな事を言ってくる｡
紫の瞳に見つめられて､改めて“ああ､好きだな”なんて思ってしまう｡
｢ねえ､蘭｣
蘭｢んー？｣
｢なんで私にこんなに優しくしてくれるの｣
蘭｢…なんでだろうな｡俺もわかんねえ｣
｢気持ち悪いって言うかもしれないこと言っていい？｣
蘭｢なに？｣
｢この距離感でこの時間が続けばいいのにね｣
蘭｢そうかもな〜｣
蘭は私の額にそっとキスを落とす｡
蘭｢続きは家な｣
｢…ん？家？蘭の？｣
蘭｢それ以外どこがあるんだよ｣
｢は…！！？｣
蘭｢雰囲気ぶち壊しだな､オマエ｣
｢アンタのせいなんだよね〜！？｣
ホントコイツは急に爆弾落としてくるから辞めて欲しい｡
.
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Maya-舞彩-(プロフ) - ゆさん» ありがとうございます😭💕 (2022年1月5日 11時) (
レス) id: 1f828cefa4 (このIDを非表示/違反報告)
Maya-舞彩-(プロフ) - 結菜さん» ありがとうございます😭💕 (2022年1月5日 11時) (レス) id: 1f828cefa4 (このIDを非表示/違反報告)
Maya-舞彩-(プロフ) - ルズさん» ありがとうございます😭💕 (2022年1月5日 11時) (レス) id: 1f828cefa4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます！テンポがよくて読みやすく、とても引き込まれる作品で、楽しく読ませていただいておりました！今後のご予定もあるとか…是非こちらでまた拝読させていただけたらなと思います。これからも素敵な作品お待ちしてます(*^^*) (2022年1月4日 22時) (レス) @page50 id: 1f3bc36824 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - 占ツクで後日談書いて欲しいです。楽しく読ませていただきました←面白すぎてほぼ一気読みした人。ま、まぁ、これからも頑張ってくださいね♪ (2022年1月4日 19時) (レス) @page50 id: 0aa820f2fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maya-舞彩- | 作成日時：2021年12月11日 21時
