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.Aside.＿＿＿…
｢今日はありがと｡正直めちゃくちゃ楽しかった｣
蘭｢なら良かったわ｣
竜胆｢じゃあ､またな｣
手を振ると2人とも振り返してくれた｡バイクが見えなくなると､少し寂しさを覚えてしまう｡
｢…“ただのせふれ”のはずなのにな｣
今までの相手にこんな事思ったこともないし､そもそも相手に興味が無かった｡自分の“欲”を満たすだけって思ってきたのにあの二人…特に蘭は“何か”をも満たしてくれる｡
随分と前に忘れていた感情が思い出されるような感覚がする｡私はそれを無理矢理奥にしまい込む｡
｢バカらし｡私たちはお互いにとって都合がいい相手なの｡変に考えるだけ時間の無駄だよね｣
自分に言い聞かせるように呟き､家の中に入る｡
(おかえりなさいませ､A穣)
いつものように女中が小言を言ってくるのではなく､恭しく頭を下げてくる｡こういう時は決まってめんどくさい奴が来てる時だ｡気分が良かったのに一気に気分が下がる｡
なんであの二人の後にアイツに会わなきゃいけないんだよ｡
｢…着替えたらすぐ行くって伝えて｣
(…かしこまりました)
自室に急いで向かって､制服から正装に着替える｡先程までのメイクを落として､ナチュラルに｡
｢はぁ…今日は何言われるんだか｣
溜息をついて自室からアイツが待っているであろう座敷に向かう｡
｢Aです｡遅くなってすみません｣
『入れ』
襖を開けて中に入ると､空気感になんとなく息が苦しくなるような感じがする｡
『久しぶりだな､A』
｢お久しぶりです､
自分にとって最大級の猫を被って目の前に座る男＿＿
蓮｢最近も遊んでるみたいだな｣
｢……｣
蓮｢学校での評価は変わらずキープしてようだから､まあ目を瞑ってやろう｣
｢ありがとうございます｣
蓮｢今日来たのは一つ話がある｡これからの灰谷家の将来についてだ｣
ああ､遂にか…
蓮｢オマエには朔間家の次男と婚約して貰う｣
｢朔間家の次男…！？
お言葉ですが､あの方についてはいい噂は聞きません｣
蓮｢確かに悪評高いが､朔間家の経済力は灰谷家に必要だ｡それにオマエみたいな遊び人にはちょうどいいだろ｣
｢っ…｣
蓮｢1ヶ月後､顔合わせだ｡それまでに遊び相手の連絡先は消しておけよ｣
｢はい…｣
蓮｢下がれ｣
｢…失礼しました｣
頭を下げて座敷を後にする｡
あと１ヶ月か…
.
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Maya-舞彩-(プロフ) - ゆさん» ありがとうございます😭💕 (2022年1月5日 11時) (
レス) id: 1f828cefa4 (このIDを非表示/違反報告)
Maya-舞彩-(プロフ) - 結菜さん» ありがとうございます😭💕 (2022年1月5日 11時) (レス) id: 1f828cefa4 (このIDを非表示/違反報告)
Maya-舞彩-(プロフ) - ルズさん» ありがとうございます😭💕 (2022年1月5日 11時) (レス) id: 1f828cefa4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 完結おめでとうございます！テンポがよくて読みやすく、とても引き込まれる作品で、楽しく読ませていただいておりました！今後のご予定もあるとか…是非こちらでまた拝読させていただけたらなと思います。これからも素敵な作品お待ちしてます(*^^*) (2022年1月4日 22時) (レス) @page50 id: 1f3bc36824 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - 占ツクで後日談書いて欲しいです。楽しく読ませていただきました←面白すぎてほぼ一気読みした人。ま、まぁ、これからも頑張ってくださいね♪ (2022年1月4日 19時) (レス) @page50 id: 0aa820f2fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maya-舞彩- | 作成日時：2021年12月11日 21時
