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「丈くん、何が聞きたいん」
大橋がいつものヘラヘラな笑みを突如消し、刺すような言い方でそう言った。
ある意味、開き直った言い方ともとれるが、どういう意図の発言なのだろうか。
「休みの間何してたんか聞いてるだけやろ。なんもやましいことしてへんねやったら、すんなり答えれるんちゃう？」
「っ……」
声にならない声をあげ、大橋は言葉が詰まった様子だ。
「２週間前」
ピクリと大橋の体が跳ねる。
「火事現場で、なにしてたん」
大橋はガックリとうなだれ、静かに「なんでもお見通しやな、丈くんは」と言って、まっすぐ俺を見た。
「……ごめん！」
深々と頭を下げられ、思わず戸惑ってしまう。
あまりに勢いのある謝罪で、さっきのテンションとの違いに頭が痛くなりそうだ。
「２週間前、俺が容疑者に危害加えようとしたん覚えてる？」
確か、佐野晶哉の事件の時だったか。
「俺、何やってるんやろ、って思い詰めて、体調も崩してもうて。家にずっとおってんけど、急にラーメン食べたくなって」
ここで来たかラーメン。
大橋の目は真剣そのもので、とてもじゃないけど嘘とは思えない。
「今江が紹介してくれたラーメン屋あったやん？ そこ食べに行ってみたら、まんまとハマってもうた」
再び深々と頭を下げられる。
どうやら、ちゃんと反省はしてる様子。
この仕事はストレスが付き物。息抜きも必要だ。
……それよりも、大橋が変なことして無さそうで安心した。ホンマに。
「火事現場は直接には見てへんねん。なんせラーメン屋から距離あったからさ。だから、めぼしい情報も何もないねんけど」
「なるほどな」
「嶋��、なかなか見つからへんねんてな」
「……ああ。まっっったく逃げた痕跡がない。俺は、協力者がいるとふんでる」
「もしかして、その協力者が俺やと思ったん？」
なかなか鋭い奴だ。
「俺ではないけど、協力者はいると思う。もともと嶋��は逃げる予定やった可能性がある」
「お前おったら逃げられへんかったのになぁ」
「……ごめん。疲れてたんかな。小島に嶋��を見張るんなんか危険そのものやのに」
「気にすんなよ」
「え？」
大橋が不思議そうに俺の顔を見る。
俺、なにかおかしなことを言っただろうか。
「いや、丈くんが、励ましてくれんのって、珍しいなーと思って」
「はあ？！」
一気に顔が熱くなる。
……てか、別に励ましたわけちゃうし！
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ぽてと(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです！ 出来る限りペース上げていきますね！ (2020年6月22日 19時) (
レス) id: 697481dbf3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 初めまして！こちらの物語が好きで更新されるとすぐ見てしまいます(^^)ただ1話ずつの更新なのでお忙しい中申し訳ないのですが、更新を待ってる時に気になってしょうがないので更新数を増やして欲しいです（ ; ; ）無理を言ってしまってすみません…… (2020年6月21日 22時) (レス) id: 1ca1725196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とあ | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/Yoshikosan0313
作成日時：2020年5月30日 18時
