友達のお兄ちゃん【碧棺左馬刻】 (ページ3)

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バスに20分ほど揺られていれば高校が見えてくる
校門のあたりに白髪バーコードの先生が立っていた
見るからに厳しそ

あーいう雰囲気の人、苦手なんだよな…
適当に通り過ぎよう…

『…おはよう、ございます』

先「おい、お前新入生か、なんだその髪は」

…おい嘘でしょ…

『いや、自毛です…』

先「自毛でそんなに明るい奴がいるか」

『いやでもほんとに自毛で…』

…どうしよう
子供の頃からこの髪はいつも人目を引いてきた
染めてるんじゃないかと疑われてもおかしくないような、明るい茶髪
自分でもコンプレックスなんだ
でもほんとにこれは自毛だし…
あぁ、なんて言って切り抜けたらいいのかわかんない…

？「あっ、いたいた～！」

ばふっと突然後ろから抱きつかれた

え、今度は誰…？！

？「もう！置いていくなんてひどいよ～行こっ！」

『あ、ちょっ…』

私の手を引いてズンズン歩いていくその女の子は校門から離れるとくるっと振り向いて笑った

？「余計なことかな～とは思ったんだけど…なんか大変そうだったし…ごめんね、初対面なのに慣れ慣れしくて…」

『いや、そんな！全然！むしろありがとう…！この髪色のことで色々聞かれて困ってたんだ…』

そこまで言って気付いた
私を助けてくれた女の子は私なんかよりももっと特徴的な髪だったんだ

『白い…』

髪も肌も真っ白で、ほんとにびっくりするほど可愛い女の子だった