記憶喪失な女の子は左馬刻様に溺愛される2【碧棺左馬刻】

Episode57 ページ7

A「ムリムリムリムリ！」



A「え、だってモデルさんとかって歩き方とかちゃんとしたのあるよね、ど素人の私がやっても迷惑かけるだけだよ？！」
乱「それは大丈夫っ！服着て、ランウェイ普通に歩いて、笑ってターンして戻ってくればいいから！！」

乱数は普通に、の部分をものすごく強調して言った
乱「しかも1回だけだし…ね？お願い！」
乱数は両手ばパンッと合わせてお願いしてきた


チラッと左馬刻を見ると、目が『好きにしろ』と言っている
うぅぅ…ものすごく緊張するし、私なんかでいいのかな、って思うけど乱数の力にはなりたいし…


A「…いいよ、やる…ただうまくできなくても…ごめんね？」
乱「ほんとに？！いいの？！やったぁ〜！ごめん、あんまりもう時間ないから左馬刻っ！オネーさん借りるねっ！」

そう言うやいなや、乱数は私の手を掴んで走り出した

楽屋みたいなところに連れていかれて、椅子に座らされると乱数はコスメボックスを取り出した

A「…乱数がメイクするの…？」
乱「そうだよ〜！…オネーさんなら元がいいからしなくて平気なんだけど、ちょっとだけ舞台ばえするように〜！」


乱「あ、あとあれがオネーさんの着る服！」
そう言って左を指さすのでそっちを見るとごものすごく素敵な服があった

A「え、あれが似合う女の子になれる気がしない」
乱「だいじょびだいじょび〜！あ、動かないでね！」

そう言いつつ乱数はどんどん私にメイクを施していく
可愛いピンクのチークや唇に塗られるグロス
…ほんとに器用なんだよなぁ…


…だってあの服、オネーさんのこと思いながらつくったんだもん…
オネーさんに似合わない訳ないんだよ…むしろこんな状況になってる僕が嬉しかったりするんだ…
と乱数が思っていることなんて誰も知らなかった





-------❁ ❁ ❁-------
服の描写
どうしようかなと思ったんですが、皆さんのご想像に思いっきりおまかせしちゃいます！
基本、トップスにスカート、と思っていただければ、自分がAちゃんに着せたい服などをご自由に思い浮かべちゃってくださいな！
あ、あと左馬刻の登場が少なくてすみません…( ˊᵕˋ ;)💦

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