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Episode53 ページ3

A「…え?」
私が、星合の人間じゃ、ない…?



銃「戸籍を調べたんですよ…なにか事情があって、あなたを外に出せないのだとしても、戸籍はあるだろう、とね…ただ、『星合A』という人間は、どこにもいないんですよ」

ガツン、と頭を殴られたような気がした

銃「おおかた、あなたを拾ったか引き取ったか…ただ、あなたの身内の方々が他界している以上、もう真実は誰にもわかりません」

入間さんの言葉が脳内で響いていた

『私』はどこにもいない…
『星合A』なんて、どこにもいないんだ…
じゃあ、私は誰なの…?
ほんとに誰なの…?
でももう今となってはそれもわからない…
私は、私は…どうしたらいいの?
息がうまく吸えなくなって、あれ息ってどうするんだっけとぼんやり思う

その時、触れられ慣れた手が腰にのびて、抱き寄せられた

左「銃兎…一旦帰ってくれねぇか」
銃「…それが良さそうだな…」
左「話、またしに来てくれ」
銃「あぁ」

入間さんは部屋を出ていった
彼の気配がなくなったのを感じると私が口を開いた

A「左馬刻…私は、誰なの…?」


今までずっと『星合A』として生きてきた
なんで外に出られないんだ、と不満に思うことはあった
人並みの人生を送りたいだ望んだこともあった
でももう…私は…




左「…誰でもいいだろ」
A「え…?」
左「お前は『星合A』じゃねぇのか?」
A「もう、それは…っ!左馬刻だって話聞いてたくせにっ…」

左「お前、親に愛されてたか?」
A「え?

…そ、それは…たとえ本当の家の子ではなかったとしても愛されてたとは思うし…お姉ちゃんとかお兄ちゃんも優しかったし…」
左「じゃあいいじゃねえか」
A「…」
左「書類に名前なんかなくたってお前は『星合A』なんだよ」
A「これからも、そう思って生きててもいいのかな…?」
左「逆にどこにダメを見出したのか説明しやがれ」

ちょっと笑ってしまった

A「全然ダメじゃないね」
左「分かってんならいいわ」



ついでに、左馬刻は私の手をとって言った


左「お前は『星合A』であるのと、俺が愛した最初で最後の女だからな…それで十分だろ」

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設定タグ:ヒプノシスマイク , 碧棺左馬刻   
作品ジャンル:恋愛
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すある(プロフ) - 秋桜さん» すみません、コメント今気が付きました!ありがとうございます…!そう言っていただけてほんとに嬉しいです...!こちらこそ更新亀ですみません.......!ありがとうございます…! (2019年5月5日 1時) (レス) id: b2e5500aea (このIDを非表示/違反報告)
秋桜(プロフ) - すあるさんの書くお話がとても好きです!ですが、お体が大事なので無理のない程度に更新をしてください(;>_<;)いつまでもお待ちしてます(*´▽`) (2019年4月30日 20時) (レス) id: 217d5b7b33 (このIDを非表示/違反報告)
永山レイ - 続編も面白いですね!いつも応援してます!あと、名前変換されていない様な…? (2019年2月9日 19時) (レス) id: 8fe17a7b31 (このIDを非表示/違反報告)
みーな - こんにちは。いつも楽しく拝見しています!すみませんが名前が変換できません(´;ω;`) (2019年2月9日 12時) (レス) id: 89e5ce11a8 (このIDを非表示/違反報告)
☆アスカ☆(プロフ) - こんにちは。名前変換が出来ず「あかり」のままです (2019年2月9日 7時) (レス) id: 2ce4f3e031 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すある* | 作成日時:2019年2月9日 1時

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