月下美人 (ページ3)

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失恋　suto-ri- 02ころんシードページ3

失恋しちゃったみたい。
僕はAの事が好きだ。

僕とA は幼馴染みだ。

Aはしっかりしていて、頼りになる。

そんなやつだった。

でも押しに弱く断れない性格だった。

困っている時にはぼくがいつも助けたし、これからも守りたい。

あいつは僕が助けるたびに困ったような笑顔でありがとうと笑う。

それを見てぼくは、その笑顔を守りたいと思ったんだ。

Aの笑顔を見るたびに

胸がﾄﾞｷｯと音をたてた。

その意味がわからなかったけど。
今は、わかる。

きっと僕が

恋を知らないときから

ぼくは、あいつに恋をしていた。

でも、Aはるぅとくんを好きに
なった。

………応援しよう。

好きな人の悲しい顔より笑っている
顔の方が好きだ。

こ「月下美人の花言葉…」

いつかAに教えてもらった、

月下美人の花言葉。

今の僕にぴったりかも知れない。

僕は夕焼けの教室でひとり、
誰に言うわけでもなく、呟いた。

こ「好きだよ。A」

この気持ちはしばらく心の奥にしまっておこう。
だから、

こ「好きだったよ…A」