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第六話 どこに行くの? ページ7

「うんっ、やっぱり美味しかったわ。人間の食べ物なんて口にする価値はないと思っていたけど揚げパンだけは別ね。美味しいわ」

 パンパンと手を叩き満足したのか頷きフードを被る。

「ギルはこれからお仕事なの?」

「あぁ」

「そう、じゃあまたいつか会おうね」

「あ・・・、ちょっと待て!」

「――――なによ」

 立ち去ろうとした所を呼び止められ面倒くさそうに振り返る。

「今度はどこに行くんだ?」

「私がどこに行こうがギルに関係があるの?」

 すっと紅い瞳を細める少女。自分よりも大分幼いが、それでもただ睨まれただけのはずなのに蛇に睨まれたネズミのような威圧感を覚え恐怖で身体が動かなくなる。そして少しでも動けばその場で殺されるような錯覚にまで陥る。
 そんなギルバードが面白いのかコロリと表情と雰囲気を変えクスリといたずらっぽい笑みを浮かべる。

「東よ、気配がするの。この国の御子に壊されたママの魂は絶対にそこにある。間違いない」

「そ、そうか。気をつけろよ・・・」

「うん!バイバイ、ギル!」

 アストリッドはまた表情を変え今度は無邪気に笑いながら軽く手を振り軽快なステップを踏むように建物の壁と壁を蹴り上げ屋根の影に消えた。ようやく殺気めいたものから解放され肩の力を抜く。

「――――たく・・・自分がユーグスタクトの魔女だって自覚していんのか?あいつは・・・」

 自分より幼いとはいえ相手は魔女だ
魔女の気分次第で非力な人間は一瞬で跡形もなく消されてしまう
再びため息をつきポケットに入れていた懐中時計の時間を見る

「・・・って、いけね!遅刻する!」

 会う予定のなかった少女との出会いのせいで時間がだいぶ押してしまったらしい。地面に置いてある買い物袋を拾い走って表に出る。混雑する人込みを掻き分け走る。人の波をかき分け走るギルバードを人々が迷惑そうに見てくるが関係ない。職場に遅刻すれば周りから何を言われるかわかったものではない
 幸い職場に遅刻をするなどという大失態はおかさずにすんだが走っていたため買い物袋の中身がかき混ぜられてぐちゃぐちゃとなりその原因を作った白い少女を恨んだのは別のお話し。



ギルバードの朝は主である少女を起こすところから始まる。閉じられたカーテンを全開にして部屋の中に朝日を取り込む。朝が苦手なのか少女は不満そうな抗議の声をあげながら寝台から身を起こした

第七話 ギルバードの主→←第五話 揚げパン



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ストゥアート(プロフ) - 昔少女さん» コメントありがとうございます。更新頻度は遅いですが、楽しんでいただければ幸いです。これからもよろしくお願いします。 (10月22日 14時) (レス) id: df3bdd8f8f (このIDを非表示/違反報告)
昔少女 - あなたの生み出す想像の世界を私も漂っています。 (9月17日 15時) (レス) id: f6820b1fd8 (このIDを非表示/違反報告)
ストゥアート(プロフ) - エリザさん» ありがとうございます。今週は期末試験期間なのでほとんど更新ができませんがこれからもよろしくお願いします。 (2016年7月25日 20時) (レス) id: df3bdd8f8f (このIDを非表示/違反報告)
エリザ - 更新まっています(^_^)/~ (2016年7月25日 11時) (レス) id: fa956406d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ストゥアート | 作成日時:2016年7月4日 21時

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