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周りからは、
私、章大の事、好きそうに見えてったて事？
自分でも自覚なかったのに・・・
「うん。ありがとお」
うなづいたら。
「けど、気をつけてね。
ヤスくんがルミナリエ断ったから。
Aの事、逆恨みしてるはずやもん」
莉子が、
そう私にだけ聞こえるように言うて。
「莉子ちゃん、行こか？」
優しく呼んだ丸山くんとこに、駆け出して行った。
逆恨み・・・
光希って、そんな怖いタイプかな。
さっぱり、サバサバを自称してるし、
男の人に困ってる様子はない。
すごい美人てわけでもないけど、
ていうか、みんな口を揃えて可愛い言うから、
私の好みやないだけかもやけど、
メイクうまくて、
雰囲気美人で、
私なんかとは、
女っぷりが違ういうか。
自分への自信に満ち溢れた人やねん。
そんなちっこい事、気にするかな。
「マル、めっちゃデレてたなあ」
運転席に乗り込んだ章大がエンジンかけながら言う。
その仕草がかっこよくて、
返事するんも忘れて、
見とれてた。
「なっ？」
もう一回、可愛い顔して聞かれて、
「う、うん。
そうやね」
慌ててうなづいた。
丸山くんの顔なんかちっとも見てなかったから知らんけど。
「マル、めっちゃ莉子ちゃんのこと、
好きやってんで？
やから、ルミナリエ誘うって、
だいぶ前から計画しとってな。
二人きりで行くんかと思ったら、
定食屋でいきなしみんなで行くとか言い出すから。
めっちゃ焦ったもん」
「そうやってんや。
めっちゃ自然に見えたよ？」
「やんなあ？
俺なんか・・・」
章大が言いかけて、やめて。
車が走り出して、
独身寮の門をくぐり抜けてく。
「俺なんか？」
聞き返したら、
ちらってこっち見て。
その顔がちょこっと赤い。
章大は可愛いなあ。
「俺もルミナリエ誘おうって。
ずっと思っとってん。
Aに速攻断られたけどな」
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作者名：fool x他1人 | 作成日時：2017年11月16日 21時
