30.新たな ページ31
??「A!!」
美「『!?』」
突如として屋上のドアが開き、誰かがぴったりと揃った声で私の名前を叫んだ。
…この声は。
私と美亜がほぼ振り向くと、そこには見慣れた姿。
『由梨!真梨!』
ほらね。でもどうして…?
美「あー…っと、すみませんが何方様ですか?」
あ、まずい、紹介してなかった
『えと、私の幼馴染の倉田由梨、真梨先輩。
なんかあったの?』
普段はっちゃけない2人だから、少し不思議。
由真「Aを_はぁっ、探してたんだっ_てば!」
息切れ苦しそう…
私が無言で水筒を差し出すと、2人はそれぞれ折り畳みのシリコンコップをポケットの中から取り出し、淵のギリギリまで注いで一気飲みした。
『…お昼一緒に食べようか?
美亜、いい?』
美「あ、うん」
由梨side
『うおおおおおお!!』
真「Aーーーッ!!!!」
現在地・大廊下。たくさんの生徒が移動する中、私と真梨はAを必死で探していた。
授業が終わってすぐにAのクラスに行ったけれど、Aは既にそこにはいなかった。
なんだか凄く見られている気がするが気にしている場合じゃない。
本校舎は全て見たが、Aの姿は何処にもない。
残るは向かいの南校舎。
しかし、南校舎の教室も全て見たものの、何処にもいない。
なら、何処に?
由真「――――屋上!!」
階段を駆け上がり、屋上へと続くドアを思いっきり開けた。
由真「A!!」
案の定、そこにはAがいた。
…けれど。
褐色の肌、高身長、綺麗系の顔の女子が困惑した表情でこちらを窺うように見ていた。
悪い子ではない事は何となくわかるけれど、あの時の事を考えるとやっぱり心配になってしまう。
心配を隠せない私とは対照的に、真梨は余裕の微笑みを浮かべていた。
真「(これで良いでしょ?)」
由「(様子見…ね。)」
私達はお互いの意思を確認し、頷きあった。
Aside
4人で座って、お喋りしながらお昼を食べる。
真「数学のクプラ先生すごいよねーw」
美「ですよねwあんなナルシストな先生他にいませんよ」
由「自分と同じくらい数学好きだよねー」
美亜のフレンドリーな性格も相まってか、数分後には2人とすぐに打ち解けていた。
その時。
――-ガヤガヤ…
ドアの向こうから何やら騒がしい声。
だ、誰か来る…?
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夢女子S氏(プロフ) - 後藤姉妹がアホすぎて可愛くみえてきた,,,病院いってこようかな (2021年8月12日 9時) (レス) id: 59c0caef7c (このIDを非表示/違反報告)
しろもち。(プロフ) - 夢女子S氏さん» こんなコメント頂いちゃったら頑張るしかない (2021年7月30日 22時) (レス) id: 950259c2c4 (このIDを非表示/違反報告)
夢女子S氏(プロフ) - もっと、はやく見つけたかった,,, (2021年7月24日 3時) (レス) id: 040462337c (このIDを非表示/違反報告)
しろもち。(プロフ) - ヨゾラ。@空色さん» 王子様方には是非ときめいていただいて...スヤア... (2021年1月31日 12時) (レス) id: 950259c2c4 (このIDを非表示/違反報告)
ヨゾラ。@空色(プロフ) - 我、1つ前のアカウントで見させてもらっていた身なんですが、また最初から読もおもて、読んでたら無意識のうちに「さとみ先輩...((((ハァト」ってときめいている自分がいた (2021年1月29日 23時) (レス) id: 434d8da963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろもち。 | 作成日時:2020年5月24日 22時