空のような眼をしている君に【青】

乱層雲 ページ1

「ヤバイ！遅刻するーー！！！」

　今日は、すとぷりの会議がある。

　なのに、寝坊してしまうとは、、、、

　集合時刻は、10:30。

　今の時間は、、、10:27！？

　ヤバイ！遅刻しちゃうよ、これ！

　こうなったら、近道をするしか。

　僕は起動を変えて、少し狭い路地に入った。

　うぇぇ、ここってホームレスの人多いから嫌なんだよな〜。

　走って抜けるか。

「そこの方、どうかお恵みをください！」

　ほらほら、こうやってすがり付いて来る。

　無視をしたいけど、後味が悪くて無視できない。

「あっはい。あの、これでよければ。」

　ホームレスの人に、後で食べようと取っていた焼きそばパンを渡す。

　あーぁ、僕の朝ごはんが。

「ありがとうございます！」

　そういって、お礼をたんまりされる。

　なんか、悪い気はしないな〜。

　ふと、時計を見ると10:29だった。

　えっ！？これエグくね？

　ヤバっ早く行かないと！

「君って、優しいんだね。」


　え？


　後ろから、優しい声がする。

　振り替えるとそこに居たのは、空のような目をしているかわいい子だった。

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