すとぷりの大切な紅一点【９】

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ななもり。side






今日は俺の日だ。








先にちょっとだけ飲み物を買って柚の病室へ向かった









な「莉犬くん」







莉「あ、なーくん…おはよぉ」






な「お疲れ様」







莉犬くんと少し話してから今後のすとぷりの活動について話をする








な「すとぷりは、少しの間活動を休止するよ」







莉「そっか…」







莉犬くんは寂しそうな顔をする








でも、こんな気持ちで活動を続けるなんてリスナーさんたちにはとても申し訳ない









だからしばらく休止して、気持ちの整理をつけないといけない









莉「じゃあ…俺はそろそろ帰るね。つーちゃんのことも気になるし」








な「うん、またね。気をつけてね」








莉犬くんが病室を出て行ったのを見届けて俺は柚の側に座った









痛々しい傷が心を抉る







さとみくんが言っていた通り柚は頭を強く打っていた









もしかしたら目が覚めたときに、“記憶喪失”になっている可能性が高い…らしい









な「記憶がなくなってたとしても絶対に思い出させるからね。今は安心して眠っておいて大丈夫だよ」









いつもならこういう時は頭を撫でるけど今は触るだけでも痛みを感じると思い、手を握ってあげた









早く良くなりますように

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