To the World３【ars】 (ページ19)

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１０３　Side Jun ページ19

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「協力者？まさか」

カズは分かったらしい。

「そう。お前がよくよく知ってるあのお方だよ」

「えっ？翔ちゃんあの人借りるの？でもあの人……いやそうとは限らないのか」

「そう。そうとは限らない。あの人はあくまで繋がりの繋がりで俺に紹介したに過ぎない。あの計画に全面協力しているわけじゃない。計画は壮大、ああいう気概のある人は良いとは言ってたけど」

頭の回転の速い二人の会話が飲み込めないけど要は武岡さんはどうやら中立の立場らしい。

「あの人にはただ立ち会って欲しくてさ。まあそんなわけよ」

翔くんの答えというのは何だろう。
でもいずれにしたって翔くんの道を応援するのみだ。

「そういえば潤」

「ん？」

「お前の親父さん、松本先生って定年後って解説してるぐらい？」

「うん。G1の後に回顧書いたりたまにテレビに出るぐらいであとはお袋と悠々自適だけど……親父がどうかした？」

「ちょっと聞いてみただけ」

フフッと笑う翔くんからそれ以上を感じ取った。
でも親父がどう関わっていくのか分からなかった。

「まあ何はともあれ潤とフランス行けて、カズに会えて良かった」

「俺も」

「俺も久々に二人に会えて良かった。あとの二人にもよろしく」

盃を上げて三人で乾杯する。
アカシがこの地に来るまであと1ヶ月。
俺は俺のやれることをしよう。

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